退職を数年後に控えた50代は、老後資金を蓄えるための「攻め」の資産運用(新NISAなど)に力を入れる一方で、何かと大きな支出も重なる時期です。

お子さんの結婚資金への援助、住宅のリフォーム、あるいは親の介護や自身の健康維持にかかる費用など、予期せぬタイミングでまとまった現金が必要になることも珍しくありません。


そんなとき、資産の一部を「動かしやすい状態」で守るために便利なのが、3カ月で満期を迎える短期の定期預金です。今回は、安心の「ゆうちょ銀行」と、短期ながらも高金利の「ネット銀行」を比較。300万円を3カ月預けた際、どれほどの利息がつくのかを確認しましょう。

■SBI新生銀行に300万円預けた場合
SBI新生銀行は、ネット銀行の中でも高い金利水準の銀行です。特に「スタートアップ円定期預金」は、新規口座開設者限定、口座開設月を含む3カ月目の末日までの預け入れが対象です。

300万円を3カ月預けた場合の利息は約5977円です。

【スタートアップ円定期預金・3カ月もの】
・金利:1.0%(2026年1月時点)
・税引き後の受取利息:約5977円
・預入金額:30万円以上

参照:SBI新生銀行「円預金の金利一覧」

■愛媛銀行 HandyBank支店(Prime50)に300万円預けた場合
50代以上の方ならぜひチェックしたいのが、愛媛銀行HandyBank支店の「Prime50」です。スマホアプリで完結する利便性と、対象年齢ならではの手厚い特典が魅力です。Prime50限定定期預金は、入会後に一度だけ利用できます。

300万円を3カ月預けた場合の利息は約8842円です。

【Prime50限定定期預金・3カ月もの】
・金利:1.5%(2026年1月時点)
・税引き後の受取利息:約8842円
・預入金額:300万円以上1000万円以下
※募集金額1000億円の上限あり。

普通預金金利が「年0.4%(2026年1月時点)」に優遇されるほか、愛媛の特産品が年2回届くなど、実利以上の楽しみがあります。


ただし、Prime50には、以下のような「入会条件」があります。

・満50歳以上の方
・HandyBank支店普通預金口座をお持ちの方(個人事業主を含む)
・HandyBank支店普通預金口座をひめぎんアプリに登録されている方
・HandyBank支店預金残高+投資信託残高が合計1000万円以上保有している

さらに、特典を継続するには継続要件などもあります。手続きをする際は、入会条件等をよく確認するようにしましょう。

参照: 愛媛銀行「Prime50」

■ゆうちょ銀行に300万円を預けた場合
ゆうちょ銀行は、私たちの暮らしに最も密着した「お財布」のような存在です。最大の魅力は、全国どこにでも店舗とATMがある圧倒的なネットワーク。ただし、金利はネット銀行や地方銀行のキャンペーンに比べると控えめです。

300万円を3カ月預けた場合の利息は約1327円です。

【定期貯金・3カ月もの】
・金利:0.225%(2026年1月時点)
・税引き後の受取利息:約1327円
・預入金額:1000円以上

参照:金利一覧 ゆうちょ銀行

■知っておきたい「3カ月定期」との付き合い方
3カ月の短期定期を利用する際、1つ覚えておきたいのは、示されている金利はあくまで「年利(1年預けた場合の利率)」だということです。

そのため、「1.0%」といった高い数字に見えても、実際に3カ月で受け取れるのはその「約4分の1」となります。預ける金額が少ないと「手間に対して利息が物足りない」と感じてしまうこともあるでしょう。

短期定期を賢く活用するなら、今回のように300万円程度のまとまった単位で預けるのがおすすめです。そうすることで、流動性を確保しつつも、数千円から1万円近い利息を手にできるでしょう。


文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)
会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方を発信。3匹の保護猫と暮らす。All About おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド。
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