■Q. 「女性ホルモンが減ると認知症になりやすくなる」って本当ですか?
Q. 「『女性ホルモンが減ると認知症になりやすくなる』って本当ですか? ちょうど更年期で様々な症状に悩まされている時期なので、認知症のリスクまで上がってしまうとしたら不安です。何かできる対策法があれば知りたいです」

■A. 何らかの関連はありそうですが要因はさまざま。
できることから無理なく対策を
40代後半~50代の更年期になると卵巣の機能が衰えていきます。女性ホルモンの分泌量はこのタイミングで急激に減少し、閉経後はさらに少なくなります。そのなかで指摘されているのが、アルツハイマー型認知症との関係です。直接的な因果関係が確立されているわけではありませんが、何らかの関係があるものと考えられています。

認知症の中でも、アルツハイマー型認知症では、女性の患者数が男性よりも2~3倍ほど多いと報告されています。女性の平均寿命が男性より長いことも一因でしょうが、女性ホルモンの急激な減少も影響している可能性があるようです。しかし、すべての女性が閉経後に認知症になるわけではありませんので、女性ホルモンだけで説明できるものではないと言えます。

認知症はさまざまな要因が絡み合って発症すると考えられています。効果的な予防法を挙げるのは難しい面もありますが、できる範囲で生活習慣の見直しをするのがよいでしょう。

・ウォーキングなどの有酸素運動を取り入れる
・バランスのよい食事をとる
・十分な睡眠をとる
・人との会話や趣味などを楽しみ、脳を使う機会を意識的に増やす

女性ホルモンの減少と認知症の関係は、まだ研究段階の部分も多くあります。過度に不安にならず、できる範囲で生活習慣を整えていくことが、今の自分にできる備えといえそうです。

▼山田 恵子プロフィール東京大学医学部卒業。
整形外科専門医、日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医、認定産業医。東京大学医学部医療情報経済学客員研究員、ハーバード大学研究所客員研究員等を経て、現在、東京大学医学部附属病院整形外科。勤務医として診療にあたりながら、女性の健康をサポートする情報を幅広く発信している。
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