コンビニスイーツなどの市販のお菓子は、危険なのでしょうか? 「体に悪そう」「子どもには食べさせたくない」と考える人も少なくないようです。食の専門家が考える、市販のお菓子の危険性の実際と、本当に注意すべきこととは――。


■Q. 添加物が多そうなコンビニスイーツ。絶対に避けた方がいいものは?
Q. 「コンビニスイーツなどがよく話題になりますが、添加物がたくさん使われていて体に悪そうなイメージがあります。特に小さな子に食べさせるのは不安ですが、周りはあまり気にせず、子どもにも普通におやつとして食べさせる人ばかりで……。食べさせてもよいものと、絶対に避けるべきものがあれば知りたいです」

■A. 国内の市販品の添加物はおおむね安全です。注意すべきは別のことです
コンビニに限らず、市販のお菓子を「体に悪そう」「危険」と感じる人は少なくないかもしれません。その大きな理由の一つは、原材料が分かりにくいことでしょう。

市販品のパッケージには原材料が表示されていますが、たくさんの難しい成分や化学的な単語が並んでいると、それがどのようなものなのか読んでもよく分からないこともあると思います。

「よく分からないものを口にするのは避けたい」「人工的なものが多そうで怖い」と感じるのも自然なことです。

しかし、食品添加物を使った製品は、国内においてしっかりと安全性が配慮されています。日本国内で使用できる食品添加物は、食品安全委員会による評価を受け、人の健康を損なうおそれのない場合に限り、使用の基準を定めたうえでの使用が認められています。

「一日摂取許容量」として設定されているのは、生涯にわたり毎日摂り続けても健康への悪影響がないと推定される量です。そして、実際の摂取量はこれを大きく下回っていることも分かっています。


「添加物が入っているから危険」「添加物がないから体にいい」という単純なことではありません。本当に注意すべきなのは、市販品の添加物よりも「食べ過ぎ」です。

大人にも子どもにも言えることですが、間食として楽しむおやつ・スイーツの量が増えると、食事量が減り、ビタミンやミネラルなどが不足し、食事全体のバランスが崩れがちになります。

「食事バランスガイド」では、お菓子や嗜好飲料の1日の目安を200kcalとしています。

それでも小さなお子さんを育てている場合など、砂糖や添加物が入っている製品を少しでも避けたいということなら、お菓子コーナー以外に目を向けてみるのもいいでしょう。

・果物コーナーで生のフルーツを選ぶ(ビタミン類が豊富で、旬の味も楽しめる)
・お菓子に比べれば食品添加物が少ないものが多いドライフルーツを選ぶ
・乳製品コーナーでヨーグルトを選ぶ

現代社会では、食品添加物をまったく使わない食生活は現実的に難しいものです。話題のスイーツが気になるなら「ご褒美おやつ」として取り入れたり、市販品を食べ過ぎてしまったと感じたなら翌日以降の量で調整するといった方法でいいのです。

コンビニスイーツともストレスにならない付き合い方で、大人も子どももリラックスしておやつの時間を楽しみましょう。

▼平井 千里プロフィールメタボ研究を行いエビデンスに則ったダイエットを教える管理栄養士。小田原短期大学 食物栄養学科 准教授。女子栄養大学大学院(博士課程)修了。前職の病院での栄養科責任者、栄養相談業務の経験を活かし、現在は教壇に立つ傍ら、実践に即した栄養の基礎を発信している。

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