『失恋ショコラティエ』(水城せとな 小学館 現在7巻まで発売中)という漫画をご存じでしょうか。1月13日より松本潤さん主演でテレビドラマ化もされる(フジテレビ系月曜21時~)甘いチョコレートの香り漂う、少女漫画です。


主人公は、チョコレートが大好きな憧れの先輩「サエコ」に二股をかけられ、あっけなくふられる男の子、「爽太」です。失恋後、爽太は単身パリに乗り込み、5年間修業してショコラティエになり日本に帰国。

それもこれも、すべては有名になって、サエコを再び振り向かせるため!

爽太は帰国後にマスコミで「王子」と騒がれ活躍し、サエコとも無事再会を果たしますが、彼女は結婚を控えていました……。しかし、爽太はたとえサエコが人妻になっても関係なく、彼女のことが好きなのです。彼女との接点である「チョコレート」を作り続けながら自分は悪い男を演じつつ、再び彼女を振り向かせるべく奮闘するのですが……!? という非常にワクワクする、面白いストーリーです。

このサエコちゃん、爽太の人生を大きく狂わせています。どんだけ魅力的な小悪魔なの!? って感じなのですが、実は外見は超普通で、そのあたりにいそうな女性なのです。

しかしサエコの恋愛テクニックはかなり素晴らしく、今流行の「モテ本」を凌駕するものがありました!

そこで、サエコの素晴らしい恋愛テクニックを3つご紹介します。

1:古臭い手を使うべし!サエコが母親から学んだモテテクのひとつに、「女の人の好みや考え方は時代で変わるけれど、男の人の好みはいつの時代も変わらない」というものがあります。

母の教えにしたがい、サエコは気になる人がいると男に見え見えの手口でも(男はわかっていても嬉しい生き物……)ミニスカートをはいて、ヒールもはいて男性と顔の距離を近づけて、ボディタッチも堂々と行っていました!

いつの時代も有効な手口なのですね……ぜひ見習いたいものです。そして、男ってなんて単純な思考をしているのでしょうね。呆れてしまいます。


2:本命以外の男にも優しくするべし!サエコは元々、学年いちのイケメンを次々乗り換える女だったのですが、彼女曰く「ほかの人を経由することで、結果的に本命と上手くいく」ということがあるのだそうです。なんと恐ろしいワザなのでしょう。身も蓋もありませんが、経由された男性が好きだった女性はどうすればいいんでしょうね。

ワザとしては、本命以外から来たメールにも心を配って返信するとか、相手の好意をきちんと受け止める(キャー!)なんてことは、しておいて損はないんですね。

たしかに、一般的にひとは好意をもたれて、イヤな気になることはあまりありませんよね。相手にとっても、うれしいことなのかもしれませんね。

3:人の気を引く努力をするべし!「なんにもしていないのに向こうが勝手に好きになってくれたらそれが一番だけど、でも普通それはない!」

サエコはサラリと言い放ちます。結局、「人の気を引く努力をしてる人」が好かれるのだとか。「自分の商品価値、把握して上げてかないと!」は、私がいちばんドキッとさせられた言葉でした。

サエコのように無意識レベルでできるようになるには時間がかかりそうですが、まずは意識的に、他人にどう思われているか? 自分はどうなりたいのか? などを突きつめて考えていくべきなのだと思います。きっと、恋愛以外にも、自分の価値をキラキラと輝かせる手助けになるハズです!

いかがでしたか? 本編ではまだまだ、サエコの小悪魔恋愛テクが堪能できます。

サエコちゃんは爽太に「妖精」と呼ばれ「生まれ変わるなら彼女の赤血球になりたい」とまで言わせた女です。
(スゴイです……)

ふたりの切なすぎる恋模様と共に、サエコの恋愛テクに、ぜひ注目してみてくださいな。

photo by『失恋ショコラティエ』(水城せとな 小学館)
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