今しかできない 『デジモンアドベンチャー』の集大成として、メモリアルイヤーを盛り上げていくこのプロジェクトについて、さらに本プロジェクトの目玉である短編アニメ『メモリアルストーリー』と来年2月21日公開の新作映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』について3回連続で東映アニメーションのプロデューサー木下陽介さんにお話をうかがった。
HH 木下さんは『デジモンアドベンチャーtri.』の第5章と第6章にプロデューサーとしてクレジットされてましたね?
木下 これまで実写の仕事をしていたのですが、縁があって東映アニメーションに入社し、まずは『ポッピンQ』というオリジナル作品のアシスタント・プロデューサーをやらせていただきました。それが終わったタイミングで『デジモンtri.』に途中から入りました。
最初、第4章の上映初日を見に行ったのですが、女性のファンや海外のファンがたくさんいる事に驚きました。あと、2017年の夏のイベント「デジフェス」で、ホールに集まった約2000人の『Butter-Fly』の合唱にも感動しました。自然に起こった大合唱で、本当にただただ凄いなあって。今でも熱く追いかけてくれてるファンが多い事にプレッシャーはずっと感じていますね。
HH 今回の20周年イベントには最初から関わっているんですか?
木下 はい。『デジモンtri.』をやっているときから動き始めていたので、同時に準備してきました。やりたいことはたくさんあるなかで、とにかくデジモンシリーズの20年間をできるだけ網羅したいなと思ってました。偏りはどうしても生まれてしまうのですが。
HH その企画のひとつの目玉がクラウドファンディングなんですね?
木下 そうですね。
HH 東映アニメーションがクラウドファンディングすること自体あまりなかったと思いますが、社内の反応はどういう感じなんですか?
木下 デジモンだったら面白いことが出来るんじゃないかと応援してもらっています。クラウドファンディングの短編も、映画と同じゆめ太カンパニーさんに作ってもらってますが、スタッフのみなさんもかなり注目してくれていて、「もう達成しましたか」と驚かれてました。その熱量は映画のスタッフまで届いています。
HH クラウドファンディングの反響は想像していた通りでしたか。
木下 正直、達成することは予想していたんですが、このスピード感は予想外でした。すごいなと単純に驚かされた感じですかね。とにかく初日が本当にすごかったので。ページを5秒に1回更新したくなりました(笑)。そしてその度に「ええ!」みたいな感じですね。
HH 1つ1つのコースの特典もてんこ盛りですね。
木下 分厚くしました。「これじゃ普通過ぎるでしょう」とか「特別なものじゃないとダメだよ」なんて言いながら、どんな特典を付けるか話し合いました。それで内外に調整が必要そうなアイデアがけっこう出たんで、「僕が調整するからやろう」って言いきって(笑)。オリジナルデジモンを渡辺けんじさんに描いてもらう企画や、『メモリアルストーリー』にガヤ声優で参加する企画、映画の試写に招待する企画など、ひとつひとつ調整して決めていきました。
HH では、反応も上々でとりあえずクリアーしたという感じですね。
木下 まずはひと安心しました。
HH 特典の目玉のひとつ、オリジナル短編の『メモリアルストーリー』はクラウドファンディングありきの企画なんですね。
木下 そうです、クラウドファンディングありきです。そしてどうせ作るなら映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』と連動させようという話になりました。
ということで、気になる『メモリアルストーリー』の内容についてのインタビューは第2回に続きます!!
★クラウドファンディング「20th DIGIMON ADVENTURE メモリアルストーリープロジェクト」
https://camp-fire.jp/projects/view/119439
申込募集中~2019年10月2日(水)23:59まで
映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』
http://digimon-adventure.net/