8月27日(日)19時からのBS12トゥエルビ〈日曜アニメ劇場〉で放送されるのは『ルパン三世 sweet lost night ~魔法のランプは悪夢の予感~』。
2008年に初放送された『ルパン三世』TVSP第20作は「記憶」を巡って展開するスリリングなサスペンスドラマ。
また、豪華キャストの共演も大きな見どころとなっている。

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不二子にプレゼントするため、どんな願いも叶うという「魔法のランプ」を手に入れたルパン。「魔人が出てくる?」と冗談半分でランプを擦ってみたら、何と本当に ”妖精” を名乗る美女が登場した。
どんな願いでも叶えるが、その代償に人生の半分を失うことになるーー妖精がそう言った次の瞬間、ルパンは突然、自分が見知らぬ場所に立っていることに気付く。
唐突に不二子から「裏切った!」と怒鳴られ、謎の武装集団の襲撃を受け……まったく身に覚えのない状況に翻弄されるルパンは、助けに来た次元の話から、自分が半日分の記憶を失っていることを知る。
ルパンに何が起こったのかーー魔法のランプを巡る謎めいたドラマが始まる!

魔法のランプの意外な ”正体” 、それに関わる戦争屋・ガーリックや科学者・アイヒマン、さらにランプと因縁を持つ兄妹・アダムとドリューなど、様々な人物の思惑が絡み合いながら、『ルパン三世』らしいスリリングな活劇が展開していく。

また「半日分の記憶を失う=記憶できる時間が限られる」というアイデア、作中でルパンが忘れてはいけないことを自分の身体にメモする描写など、クリストファー・ノーラン監督の映画『メメント』へのオマージュを感じさせる要素にも注目だ。

原作:モンキー・パンチ (C)TMS

今作の鍵を握るゲストキャラであるアダム役を萩原聖人、その妹ドリュー役は田中美里が演じているが、この二人は韓国の大ヒットドラマ『冬のソナタ』で主演のペ・ヨンジュンとチェ・ジウの吹き替えを担当したコンビでもある。
2003~2004年に日本で放送された『冬のソナタ』は、「冬ソナ現象」と呼ばれるほどの大ブームを巻き起こした恋愛ドラマ。様々な関連イベント・関連グッズなどが展開され、2009年のTVアニメ化の際にはやはり萩原・田中コンビが主役の二人を演じている。

本作『魔法のランプは悪夢の予感』が放送された2008年は韓流ドラマブームが完全に日本に定着した頃であり、本作の「萩原聖人/田中美里」というキャストのクレジットを見て『冬ソナ』を思い出した人も多かったはず。まさにTVシリーズ20作目という節目に相応しい、豪華キャストだったと言えるだろう。


共演という意味でのもうひとつの見どころは、納谷悟朗・納谷六朗という大ベテラン兄弟コンビの共演だ。納谷悟朗は言わずと知れた銭形警部、その弟・納谷六朗は本作のゲストキャラ・ジョーダン医師を演じている。
ジョーダン医師はルパンが最初に盗みに入るビルに勤務しており、警備に訪れた銭形警部に突然おかしな検査を始めるというキャラクター。兄弟であると共にベテラン俳優同士でもある二人のどこかトボけた丁々発止のやり取りは、物語序盤の大きな見せ場になっている。
過去にも何度か『ルパン三世』シリーズでの共演が実現している二人だが、本作はその最後の機会となったという意味でも貴重だ。

韓流ブームの立役者となった名コンビと、大ベテランの兄弟コンビ。
ハラハラドキドキのストーリーと併せて、二組の豪華かつ貴重な共演をぜひ堪能してほしい。

原作:モンキー・パンチ (C)TMS