日本を代表するクリエイター・押井守とアーティスト・天野喜孝が、若き日にタッグを組んで作り上げたオリジナルアニメ『天使のたまご』の4Kリマスター版の製作が決定。美しい映像と他の追随を許さない圧倒的な世界観で熱狂的なファンを生み、アート作品としても評価されるなど、伝説の作品としてアニメ史にその名を刻んだ名作が、40年の刻を超えて美しく蘇る!

『天使のたまご』は1985年にリリースされ、発売記念として期間限定で劇場公開されたOVA作品。
うる星やつら2/ビューティフル・ドリーマー』『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』『イノセンス』など、作品発表のたびにそれまでのアニメや映画の常識を覆してきた鬼才・押井守が原案・脚本・監督、『吸血鬼ハンターD』『グイン・サーガ』『アルスラーン戦記』といった人気小説の表紙絵や挿絵を手掛け、いまや世界的なイラストレーターとして活躍する天野喜孝が原案・アートディレクションを担当。
希有な才能を持つ二人によって描かれた幻想的な異世界の物語は、限りなくモノトーンに近い色彩、ごくわずかの台詞、異例の長回し、通常のアニメーションの約3分の1という少ないカット数(約400カット)といった禁欲的なスタイルで全篇が貫かれ、全ての押井作品の底に流れる「自己存在への懐疑」というテーマを映し出している。
また漫画や文学を原作とした作品を手がけることの多い押井守監督による初のオリジナル作品としても知られており、彼の作家としての出発点とも言える重要な一作にもなっている。

そんな『天使のたまご』が2025年に公開40周年を迎えるのを記念して、4Kリマスター版の製作が決定!
現在は押井守監督本人による監修の元、35mmの原盤フィルムからスキャニングして最新技術を用いて4Kリマスター化するという途方もない作業がスタートしていると発表された。

【関連画像】幻のアニメ『天使のたまご』の場面カットを見る!(3枚)

40年前のOVAが4Kリマスター化によってどのような美しい映像に生まれ変わるのか、今後の続報を待ちたい!