「日産セレナe-POWER AUTECHの焼き芋屋がメッチャうまい! しかも看板犬のトイプードルが可愛い」とネットでそのようなネタを見つけたASCII.jp自動車部の部員K。さっそく自動車部の面々を引き連れて取材する運びとなりました。
焼き芋屋は2足のわらじだった!
まったくの素人から芋を焼き始めた

今回ご紹介するのは「みやびの焼き芋屋さん」。店長兼看板犬のトイプードル「みやびちゃん」と、店員である「ぼんちゃん」による1人1匹6脚で営業する小さなお店です。開業は2021年で、今年3月に1周年を迎えました。飲食店で1年を持たせるのって、実は結構すごいことなんですよ。
ぼんちゃんは平日は会社員、平日夜と休日に焼き芋屋を開く「2足のわらじ」。つまり「みやびの焼き芋屋さん」は副業ということになります。ですがシッカリと開業届をだしており、PayPay払いにも対応。焼き芋屋としての営業は、平日は基本的に通信販売のみ、土日はイベント会場などで行なっているとのことです。「お声がけいただければ、どこへでも出張します」とのことですので、催事担当の方はお気軽にコンタクトを取ってみてはいかがでしょうか?

さて、ぼんちゃんはどうして焼き芋屋を開業しようと思われたのでしょう? それはズバリ、焼き芋が好きだから。「2018年頃に焼き芋の美味しさに目覚めまして、毎日2本づつ焼いておいしい焼き芋づくりを研究しました。そのうち、本当においしい焼き芋が焼けるようになったので、みんなに食べてもらいたいと思い販売を始めました」という実にピュアな理由。そのおいしい焼き方とはズバリ低温調理。


ピュアなぼんちゃんは、部員Kにおいしい焼き方を伝授してくださったのですが、その内容は「企業秘密」と判断。簡単に言えば長い時間ジックリと焼くことで、サツマイモの甘さを最大限に引き出しているのですが、その時間が半端なく長い、とだけ申し上げましょう。さらに「芋の焼き方も、アツアツで食べる用と冷やし焼き芋用で違うんですよ。ですので、焼き芋の窯は2つ持っています。クルマに乗っているのはアツアツ用ですね」というコダワリっぷり。「ちなみにこの焼き窯はオーダーメイドです。クルマの中で焼いても、車両は傷まないようになっています」。
当然サツマイモそのものもコダワリがいっぱい。「お芋は紅はるかを使っています。当初30件の農家から取り寄せ、その中で一番おいしかった農家の方と契約しました。農家の方にお芋の熟成をお願いしているのですが、さらに届いた後も、こちらで追い熟成をしてから焼いています」。ぼんちゃん、どこまで焼き芋に対してピュアなのか……。


こうして焼いた焼き芋は、真空パックした状態で500円からネットで販売中(販売サイト)。注文してから焼くため、納期には最低4日以上かかるとのことです。さらに都内と神奈川県内なら、時間にもよりますが、宅配にも応じるとのこと。到着後はレンジでチンして温かくして食べてもよし、冷蔵庫で冷やして食べてもよし。真空パックしているとはいえ、生ものに近いので、早めに食べた方がよいでしょう(賞味期限は冷蔵保存で到着から1週間、冷凍で1ヵ月)。
なぜセレナ e-POWER AUTECHで芋を焼くのか?

次なる疑問は「どうして日産セレナ e-POWERのAUTECH仕様なのか」ということ。別に普通のセレナでもいいのでは? 「もともと日産キャラバンで焼き芋屋をしていました。ですが車検を期に廃車したんです。で、たまたまこのクルマがリース契約することができたので」というのが主な理由。「このセレナ、マジで乗り心地がイイんですよ。
ぼんちゃんは芋はこだわってもクルマに対してコダワリはないのか、と思っていたら「もともと日産が大好きで。今はKuhlフルエアロのR35 GT-Rと、Z33に乗っています」というから驚き。

「え? そんなに給料がいい会社なのですか?」と尋ねると「カンタンですヨ 全部つぎ込んでるからです」と、某湾岸マンガの名セリフが返ってきました。「結構カツカツですよ。だってフルローンですから」と笑うぼんちゃん。実にピュアすぎるほどのクルマ好き、そして生粋の日産党員ではありませんか。「もともと父親がハコスカとか乗っていたらしいんですよ。その影響もあるかもしれませんが、日産車は昔から好きですね。日産車って、カスタマイズする要素が残されているんですよ。だから自分だけのクルマができる。それがいいんです」。
ゆみちぃが試食!「ウマすぎるぅ~!」


それでは、普段自動車レビューをお願いしているアイドルユニット「純情のアフィリア」の10期生、あっちこっちゆみちぃこと寺坂ユミさん、通称「ASCII.jp自動車部のゆみちぃ部長」に、彼女にとってASCII.jpでは初となる食レポをお願いすることにしましょう。はたして彼女は「みやびの焼き芋屋さん」の焼き芋を上手にレポートできるのか? 部員たちは固唾をのんで見守ります。その第一声を忠実に文字に変換しましょう。

「うんんっっまーーーー! これうんまー! マジうんまー! そして、めっちゃあんまー! アイドルだからおいしいと言わないといけないんけれど、これマジでうまー!」
元タウン誌の編集者であり、食レポには人一倍厳しい部員Kは「そんなコメントじゃわかんねーっすよ」と、ゆみちぃ部長を叱責。「いや、これマジでおいしいんですって! 焼き芋じゃないんですよ!」と、焼き芋を焼き芋じゃないと言い出すゆみちぃ部長。まったくもって意味がわかりません。その上「これ、本当に砂糖で味付けしていないんですか?」と、不躾にもぼんちゃんに疑惑の目を向ける始末。ぼんちゃんは笑いながら「これ、サツマイモの甘さだけですよ」と答えると「信じられない」と言いながら、また一口、もう一口と、食欲部長のスプーンは止まる気配がありません。
「無添加・無加調ですから小さなお子様でも食べられますし、なにより、みやびが焼き芋が好きなんですよ」。確かに近くでゆみちぃ部長の食レポを見守るみやびちゃんの目は、実に物欲しそうなではありませんか。

「とても甘いんですけれど、全然しつこくないんですよ! 後味スッキリの甘さ。それに身はもちろん、皮もスプーンで切れるんですよ。



ある程度食べ進んだところで、ぼんちゃんから「この上にアイスを乗せるとおいしいんですよ」と悪魔の囁きが。当然「たべたーい!」というのはワガママ部長。仕方ないので部員Kは部員Sに1000円札を渡して近くのコンビニまでパシってもらいました。数分後、1個200円を超える高級カップアイスが届くと、焼き芋の上に乗せてひと口。すると満面の笑みで「うんんっっまー! これうんまー!」「お芋と牛乳の相性の良さだけでなく、アイスの甘さで芋の甘さが一層引き立つみたいな。これマジでうまい! 焼き芋からあふれ出てくる蜜とアイスの部分もうまい!」とワガママ部長のスプーンは一層スピードアップ。冷やし焼き芋とアイスのマリアージュ、恐るべし!


ぼんちゃんの悪魔の囁きはさらに続きます。「この上に黒蜜をかけるんですよ。
さすがに罪悪感を覚えたのか、お目付け役でマネージャーのUさんを呼び出すと「これ食べてみてくださいよ」と、他人を巻き込もうとします。「タレントの言うことは絶対ですから、これは仕方ありませんね」とばかりにマネージャーUさんは黒蜜とアイスがかかった部分をパクッ。すると「あまーーーーーーーーーい!」と、某お笑いタレントのような雄たけびを上げたではありませんか。その後はタレントもタレントだけれど、マネージャーもマネージャーとは、まさにこのこと。口に運ぶスプーンがノンストップ・パワープレイで、気づけばUさんは焼き芋1本をペロリと食べてしまったのです。
こうして残った半分の焼き芋は部員Sの元へ。すると部員Sは何を思ったのか、いや、あまりの美味しさに、その半分を食べきってしまう粗相をしでかしたのです。つまり取材の“アポを取り、色々段取りをして、写真を撮って、原稿も書く”部員Kは、アイス代も出していながら一口も食べることができなかったのです。これは実に由々しき事態。逆に言えば“原稿も書かない、写真も撮らない”人間3名が、本能の赴くまま焼き芋を食べきってしまったということ。「だって美味しかったんだもん」とテヘペロするゆみちぃ部長。可愛いから許します。「だって美味しかったんだもん」とテヘペロする部員S。お前は絶対に許されない!

「ちなみに、この3本分でおいくらなんですか?」と尋ねたのは、お財布に厳しいゆみちぃ部長。するとぼんちゃんは「これで1000円ですね」と一言。ゆみちぃ部長によると、高級焼き芋ですと、1本で1000円はザラなのだとか。ですので「これは安すぎですよ!」と、驚きの声を挙げるのも無理はありません。「これ、マジでリピーターになりそう!」とゆみちぃ部長は宣言し、ぼんちゃんはにっこり笑顔。
なお、ぼんちゃんからは「お芋は皮と一緒にたべるとおならが出づらいんです。エビデンスは僕自身です。一般的に焼き芋は皮を剥いて食べることが多いと思います。口の中に皮が残りますからね。ですがうちの焼き芋は一緒に食べられます。皮の成分のおかげでおならが出づらいですよ」と、ありがたい豆知識をいただきました。

こうして冷やし焼き芋を堪能したゆみちぃ部長。「ご希望があればライブ前に差し入れできますよ」というぼんちゃんの一言に、ゆみちぃ部長だけでなくマネージャーのUさんも目が、みやびちゃんのようにウルウルキラキラ。「燃費が抜群によいセレナ e-POWER AUTECHですから、どのライブ会場でも大丈夫ですよ!」という言葉に心を躍らせる2人なのでした。

クルマも焼き芋もこだわる、ピュアな日産党員「ぼんちゃん」がつくった焼き芋。ぜひ一度、取り寄せてみてはいかがでしょう。またSNSではイベント出店情報も掲載しているとのこと。主に自動車関連イベントで出店しているようですので、催事で見かけたら立ち寄られることをオススメします。貴方にとっての焼き芋の概念が変わりますヨ。
■関連サイト
寺坂ユミ(てらさかゆみ)プロフィール

1月29日愛知県名古屋市生まれ。趣味は映画鑑賞。志倉千代丸と桃井はるこがプロデュースする学院型ガールズ・ボーカルユニット「純情のアフィリア」に10期生として加入。また「カードファイト!! ヴァンガード」の大規模大会におけるアシスタント「VANGIRLS」としても活躍する。運転免許取得してから上京後は一切運転していないが、最近ペーパードライバーを脱出。こだわりが強く興味を抱くとのめりこむタイプであることから、お気に入りの1台を探す予定。