愛知県でやるラリージャパン
愛知県出身なら見なきゃ損!

 ASCII.jpの自動車記事でモデルをやったことでクルマの運転に目覚め、オフの日はドライブに行きまくっているという、アイドルグループ・純情のアフィリアの寺坂ユミさん(通称ゆみちぃ)。愛知県の知多半島出身ということで、11月10~13日に同じ愛知県内で開催される「世界ラリー選手権(WRC) 最終戦 ラリージャパン」に遊びに来ないかと誘ったところ、ふたつ返事で「行きます!」とのこと。そんな愛知県出身アイドルのゆみちぃが見た、初めてのラリージャパンレポートをお届けしましょう。


愛知県出身アイドル・寺坂ユミが初観戦のラリージャパンの興奮と...の画像はこちら >>
ラリージャパン来たー!

 まず、なぜラリージャパンに誘ったのかから説明します。筆者(スピーディー末岡)は別の企画(私→WRC)で、元SKE48の梅本まどかさんをコドライバーとしてラリージャパンに送り出すことを目的とした連載を担当しており、梅本さんが所属しているチーム「ウェルパインモータースポーツ」に帯同して、ラリージャパンに行くことになっていました。ウェルパインモータースポーツと筆者の関わりについては長くなるのでココでは端折りますが、せっかく愛知でやることだし、地元でのモータースポーツを見ておくのも面白いんじゃないかと、ゆみちぃに声をかけたところ「行く!」となったのです。興味を持ってくれたのはうれしいのですが、何が決め手だったのでしょうか? 「なんか面白そうだから!」とのこと。最初のキッカケはなんでもいいのです。


 ゆみちぃが来たのはラリージャパン3日目の12日(土)。

次の日は仕事が入ってるとのことで、1日のみの参加でしたが、ある意味正解でした。日曜は午前中から雨でしたから……。


トヨタスタジアムだけでは
ラリーは成立しないのです

 前日は実家に泊まって、会場のトヨタスタジアム付近まで家族に送ってもらったゆみちぃ。愛知県民ですが、トヨタスタジアムに来るのは初めてだそうで、その規模に驚いていました。トヨタスタジアム内をラリーとはなんぞやから説明しつつ、見て回ります。「こんな大きな規模のイベントだとは思いませんでした! しかもトヨタスタジアム内で完結するのかと思ったら、いろんなところを走るんですね!」とゆみちぃ。


愛知県出身アイドル・寺坂ユミが初観戦のラリージャパンの興奮とファンの温かさをレポート
トヨタスタジアムの大きさに驚きます

 そうなんです、ココはサービスパークと言ってラリーの起点になる場所であり、ラリーカーが出発して、そして帰ってくるところなのです。

サービスパークを出たラリーカーは、リエゾンと呼ばれる一般道を走ってSS(スペシャルステージ、競技区間)でタイムアタックをし、タイムテーブルに合わせて帰ってきて、車体の整備を受けます。


愛知県出身アイドル・寺坂ユミが初観戦のラリージャパンの興奮とファンの温かさをレポート
フォトスポットで記念撮影

 人の多さにも驚いたゆみちぃは「私は愛知出身なんで同級生もマイカーを持ってる人は多いんですけど、いわゆるクルマ好きみたいな人は周りに少なくて。だからみんな移動の手段としてしか思ってないのかなと思ったら、会場にはそうじゃない人がたくさんいてビックリしました。オートサロンとかで見かけるようなクルマ好きだけじゃなくて、家族連れもたくさんいて、全然クルマ離れしてないですよね!」と、筆者のようなクルマ大好きオジサンだけじゃないことに感動した様子。


愛知県出身アイドル・寺坂ユミが初観戦のラリージャパンの興奮とファンの温かさをレポート
公式グッズも初日で売り切れてしまったものも多かったようです。サイズがないと嘆くゆみちぃ

 もちろん愛知での開催が初年度ということもありますが、普段モータースポーツを見ない人や、そもそもクルマに興味がない人も「話題だし見にいってみよう」と、たくさんの人が訪れていました。

サービスパークは有料(大人7500円)でしたが、海外チームのスタッフが驚くくらいのお客さんの数だったようです。


愛知県出身アイドル・寺坂ユミが初観戦のラリージャパンの興奮とファンの温かさをレポート
なんとか前の方に行きカメラを構えます

 イベント広場やスタジアム内を見た後は、ワークス勢のテントエリアを見て回ります。現在、WRCのワークス(メーカーチーム)は、トヨタ、ヒョンデ、フォードの3社。昔は日本から三菱やスバル、スズキ、日産、マツダ、ダイハツも出ていましたし、ヨーロッパからは同じPSAグループ(現ステランティス)のプジョー、シトロエン、そしてランチアやアウディなども出ていました。そんなオジサンの昔話は早々に切り上げて、トヨタのテント前に来たところ……クルマがありません。ちょっとゆっくりしていたら、すでに出て行ったあとでした。

そう、現在のラリーはタイムコントロールラリーといって、非常に時間に厳しいのです。観客もスケジュールを把握して動かないと目当ての選手やクルマに会えません。


愛知県出身アイドル・寺坂ユミが初観戦のラリージャパンの興奮とファンの温かさをレポート
主役はクルマとドライバーだけど、見どころはそれだけじゃありません

 どのチームのテントもクルマが出て行ったあとではありますが、メカニックの手際のいい片付けや、チーム関係者の雑談などをカメラに収めるファンのみなさん。「あんなに人がいるから有名選手がいるのかと思ったら、片付けしてる人しかいなくて。それでもみんなテントの前から動かないなんて、ほんとに好きなんだなあと感動しました!」と、ゆみちぃ。何も知らない人からしたら、なんで誰もいないテントに集まってるんだって感じですもんね。


愛知県出身アイドル・寺坂ユミが初観戦のラリージャパンの興奮とファンの温かさをレポート
ウェルパインモータースポーツのテント前。ちょうど車両整備中だったので、すごい人だかり

 このあと、ウェルパインモータースポーツのテントへ向かいました。ここでゆみちぃと梅本さんを合わせて、愛知県出身アイドルの2ショットを撮りたかったのですが、マシンのメンテが終わって乗り込むところだったので、顔合わせは叶わず。ラリーでクルマが帰ってくるのは、お昼のサービスと夜だけなので、ドライバーとコドライバーがテントにいるのは1日のうちで実質40分くらいなのです。それでも、レーシングスーツに身を包んだ梅本さんを見て「カッコイイ! アイドルを辞めてからラリーで活躍するとかホントにスゴイ!」と、リスペクトしていました。


愛知県出身アイドル・寺坂ユミが初観戦のラリージャパンの興奮とファンの温かさをレポート
アイドルの先輩である梅本まどかさんを見送ります

東岡崎のギャラリーSSで競技を初観戦!
その音と実況に興奮

 クルマが出て行ってしまったので、せっかくなら岡崎のSSS(スーパースペシャルステージ、ギャラリーが入れるSS)にみんなで行こうということになり、初めて会うレースクイーンのみんなと仲良く東岡崎へ移動します。一般道を移動するわけですから、当然途中でラリーカーに遭遇します。


 「Twitterでも街中を走るラリーカーの写真がたくさん上がってたから見てたんですが……、実際に見るとめちゃめちゃ興奮しますね! 普段自分たちが走っている道路にラリーカーがいるっていう非日常感がすごいです。沿道で旗振って応援してる人もいて、サービスパークやギャラリーには行けなくても、こうやって応援できるってラリーならではですよね?」と、なかなか鋭いゆみちぃ。まさに、そのとおりで、サーキットのレースとはまた違った観戦スタイルがラリーの面白さでもあります。


愛知県出身アイドル・寺坂ユミが初観戦のラリージャパンの興奮とファンの温かさをレポート
やってきました東岡崎!
愛知県出身アイドル・寺坂ユミが初観戦のラリージャパンの興奮とファンの温かさをレポート
レースクイーンとアイドル、似た職業だからかすぐに打ち解けました(撮影:寺坂ユミ)

 さて、会場となった東岡崎SSSに到着です。先に入ってたチーム関係者と合流して、川原に設置された特設コースに向かいます。ゆみちぃ以外には、普段はレースクイーンだけどラリーはメカニックの荏崎ろあさん、ウェルパインモータースポーツのレースクイーンである桐嶋しずくさん、チームのスポンサー「EXEDY」のレースクイーン・瀬谷ひかるさん(SUPER GTの記事でも度々登場しています)、現在はRQは引退して裏方に回っている香月かわなさん(今年のペリ騒ぎで結婚発表をして話題をさらった)という、なかなかに豪華なメンバーが集結しました。筆者を含め、オジサンも何人かいましたが、割愛させていただきます。


愛知県出身アイドル・寺坂ユミが初観戦のラリージャパンの興奮とファンの温かさをレポート
左から荏崎ろあさん、香月かわなさん、桐嶋しずくさん、ゆみちぃ、瀬谷ひかるさん。女子率の高いウェルパインモータースポーツです

 もちろん、SSを走っているラリーカーを見るのが初めてのゆみちぃは「ここでも人の多さにビックリです。無料エリアもありましたけど、有料エリアのほうがはるかに人が多くて。無料でも歴代ラリーカーの展示とかフードコーナーとか楽しめましたけど、お金を払って見たい! という人がこんなにいるんですね。競技は砂埃でほとんど見えませんでしたが、ラリーカーの音の迫力は川の向こう側からでもしっかり伝わりました。大型スクリーンが設置してあったのもよかったです。あと、実況の人が詳細に伝えてくれるので、砂埃で見えなくても状況がわかったので助かりました」そう、実況はSUPER GTでもおなじみのピエール北川さんですからね! しかし、初観戦のゆみちぃにも状況が伝わるって、ピエールさんの実況力おそるべし!


愛知県出身アイドル・寺坂ユミが初観戦のラリージャパンの興奮とファンの温かさをレポート
ちょっと歩いて観戦エリアに到着! 向こう岸にラリーカーが待機しています。近くのマンションやホテルの上から見ている人も
愛知県出身アイドル・寺坂ユミが初観戦のラリージャパンの興奮とファンの温かさをレポート
砂埃でなかなか見えなかったけど、実況で楽しめたとのこと

 「クルマだけじゃなくてドライバーの小ネタとか、タイムが何秒で前の人より、何秒速いとか、壁と数センチとか、実況の人のお陰でわかりやすかったです。ウェルパイン号のときも梅本まどかさんのことを説明してましたね! 最後に暗くなってきたときに、みんなでスマホライトを付けて応援してるのを見て、結構グッときました」と話すゆみちぃ。1台1台、走り終わるたびに拍手が起こるのも「お客さんもみんな温かいですね、ラリーって」と好印象だったようです。


愛知県出身アイドル・寺坂ユミが初観戦のラリージャパンの興奮とファンの温かさをレポート
待機中のウェルパイン号を発見!

 「愛知県でイベントやるとなると、だいたい名古屋じゃないですか。でも豊田と岡崎、あと岐阜ってところがいいですよね。愛知県民的には名古屋以外にスポットがあたるのはうれしいです」と、ゆみちぃの地元愛が炸裂。ただ、ゆみちぃは明日のために東岡崎でお別れ。打ち上げ花火を背に、東京へと帰っていきました。


愛知県出身アイドル・寺坂ユミが初観戦のラリージャパンの興奮とファンの温かさをレポート
駅のホームから見た打ち上げ花火(撮影:寺坂ユミ)

印象に残ったのはメカニックの超絶テクと
どこにいても楽しめること

 後日、ゆみちぃにラリージャパンで印象に残ったことを聞いたところ「養生テープです! 養生テープと結束バンドでクルマって直せるですね! たまたま私の目の前にヒョンデのラリーカーが帰ってきたんですけど、バンパーが外れそうになっていたり、車体が凹んだりでボロボロだったんですよ。でも、メカニックの人たちが養生テープと結束バンドで修理してて、普通に走り出したのは驚きました。でも修理してるのを見てるのも楽しくて。ワークスのテントにみんながかじりついて見てたのも納得です」なかなかマニアックな楽しみ方を覚えたみたいですね。


愛知県出身アイドル・寺坂ユミが初観戦のラリージャパンの興奮とファンの温かさをレポート
養生テープで応急処置をされたラリーカー(撮影:寺坂ユミ)
愛知県出身アイドル・寺坂ユミが初観戦のラリージャパンの興奮とファンの温かさをレポート
ハンマーで叩いてボディーの凹みを修復(撮影:寺坂ユミ)

 「あとは、サービスパーク内は自動車優先っていうのも新鮮でした。クルマが来るから避けろ、みたいな。今年のオートサロンで書いた短冊がしっかり残ってたのもうれしかったですし、フォトスポットみたいなのがところどころにあるのもいいと思いました。子供の頃から飲んでたライフガードが無料配布だったのも最高でした」と、このあとも感想が止まらないゆみちぃでしたが、この辺で。


愛知県出身アイドル・寺坂ユミが初観戦のラリージャパンの興奮とファンの温かさをレポート
オートサロンで書いた短冊がトヨタスタジアムに来ていた!
愛知県出身アイドル・寺坂ユミが初観戦のラリージャパンの興奮とファンの温かさをレポート
記念にこの裏に書かせてもらいました(撮影:寺坂ユミ)
愛知県出身アイドル・寺坂ユミが初観戦のラリージャパンの興奮とファンの温かさをレポート
フォトスポットでの撮影も楽しい(撮影:寺坂ユミ)
愛知県出身アイドル・寺坂ユミが初観戦のラリージャパンの興奮とファンの温かさをレポート
ゆみちぃが子供の頃によく飲んでいたというライフガード。大会のスポンサーの1社です(撮影:寺坂ユミ)

 ゆみちぃの初ラリージャパンは感動と興奮の連続だったようです。これで、モータースポーツにも興味を持ってもらいたいですね。ウェルパインモータースポーツの松井監督からは「来年は梅本選手と組んでラリー出ない?」とスカウトされていたとかいないとか……。


愛知県出身アイドル・寺坂ユミが初観戦のラリージャパンの興奮とファンの温かさをレポート
お気に入りのラリーカーは、併催イベント「セントラルラリー」に出場していた、水色のポルシェ356とのこと(撮影:寺坂ユミ)

 来年もラリージャパンはWRCのカレンダーの組み込まれています。今年行けなかった人は、ぜひ来年行ってみてください。目の前をラリーカーが通り過ぎるのは何回見ても興奮しますよ!


■関連サイト


寺坂ユミ(てらさかゆみ)プロフィール

愛知県出身アイドル・寺坂ユミが初観戦のラリージャパンの興奮とファンの温かさをレポート

 1月29日愛知県名古屋市生まれ。趣味は映画鑑賞。志倉千代丸と桃井はるこがプロデュースする学院型ガールズ・ボーカルユニット「純情のアフィリア」に10期生として加入。また「カードファイト!! ヴァンガード」の大規模大会におけるアシスタント「VANGIRLS」としても活躍する。運転免許取得してから上京後は一切運転していないが、最近ペーパードライバーを脱出。こだわりが強く興味を抱くとのめりこむタイプであることから、お気に入りの1台を探す予定。