ミスSPA! 2022グランプリを獲得して話題を集める、運転大好きタレント新 唯(あらた・ゆい)さん。彼女はスポーツカーがお好みなのですが、色々なクルマを試乗していくうちに、静かで快適なクルマにも心が奪われるようになってきたのだとか。
NISMOの手にかかれば
どんなクルマもスポーツカーに変身!

カー・オブ・ザ・イヤー2021グランプリを戴冠した日産NOTEとAURA、そして今回のAURA NISMO。その関係性はというと、AURAはNOTEをベースに快適性をアップさせた上級グレード。そのAURAをベースにスポーツ仕様としたのが、AURA NISMOとなります。ちなみにNOTEシリーズには、プレミアムスポーツモデルといえるNOTEオーテックやNOTEオーテック・クロスオーバーという派生車種があったりして、やや混乱しますが……。とりあえず「AURAをベースにエアロに足回り、内装に専用のドライブモードを搭載した、NISMOチューンの一番高いモデル」がAURA NISMOの位置づけになりそうです。



「なんか、見たことあるような」といきなりつぶやく唯さん。というのも、白と黒のツートーンに、アクセントとして赤いラインが入っているから。なぜか国産のスポーツ系車両って、日産に限らずこういうデザインが多いんですよね。「なんか特別感がありますね。結構目立ちますし。街で見かけるNOTEとは違うんだぞ、という迫力があってよいと思います」とのこと。


ラゲッジスペースの容積は、コンパクトカーとしては十分満足できるもの。何より入口からの段差がそれほど大きくないので、荷物の出し入れをしやすいのが◎。個人的にはラゲッジに12Vアクセサリーソケットがあればうれしいのですが、それはないものねだりですね。




後席をチェックする唯さん。「シートの感じがスポーティーですね。でも居心地はよいと思います」とのこと。欧州系コンパクトと異なるのは足元が広く、乗降性もよいので実用性に問題ナシ。USBはType-Aが1系統。できればType-Cを2系統にしてもらえればと思いましたが、これまたないものねだり。日本ではまだまだType-Aが多いですからね。
その気にさせるセミバケシートはNISMOの証!
それは運転席へ。乗降性はよくミニスカートでも問題ナシ! 着座してみるとレカロのセミバケットシートでホールド感はバッチリです。「コクピット感がとてもありますね」というのは、二階建てのセンターコンソールを採用しているから。











USBもType-AとType-Cの2系統ありますし、ワイヤレス充電にも対応。しかも縦置きだから使いやすい! 実に細かいところまで作りこまれているのです。この辺り、日本車って素晴らしいと思うところ。



「近未来感のあるデザインですね」というのは、フルLCDディスプレイによるメーターパネルと、その表示が独特だから。しかも、ナビ画面も出すことができます。輸入車ではよく見かける機能ですが、日本車で見かけることは少なかったので「やっと実装してくれたか」という気分。残念ながらスケールの変更はできませんし、たとえばプロパイロット動作が始まると、その画面が優先されてしまい、ステアリングリモコンで表示を戻さないといけないといった制約がありますが、出ると出ないでは大違い。視線移動が少なくなるのは安全にも繋がります。





パワーユニットは日産ご自慢のe-POWER。

タイヤサイズは、フロントとリアともに205/50ZR17で、銘柄はミシュラン「PILOT SPORT 4」。……のハズでしたが、取材日翌日が雪予報だったため、ブリヂストンのスタッドレスタイヤにチェンジされていました。実際、翌日に雪が降りまして、日産自動車の予知能力恐るべし! ということで、本来のタイヤを履いていない状態での試乗となったことを、あらかじめ申し上げます。
レスポンス良く軽快な走り!
やっぱりNISMOならNISMOモードで走りたい

まずはECOモードで走行開始。「車の動きも操作も軽快ですね」と唯さんはステアリングを操りながら笑顔をみせます。「パワーがあるんですよ。だからストレスが少ないですね。モーターの音も聞こえて、それに慣れていないのから違和感を覚えますが、でも静かですね。ロードノイズが多く聞こえるのはスタッドレスタイヤだからかな」と、AURA NISMOを分析していきます。
乗り心地はやや硬め。
e-PEDAL動作も「KICKSの時に比べたらなれたかな」と、ECOモードを多用。ですがアクセルペダルから足を完全に離すとブレーキランプが一瞬点灯することに気づくと「運転が下手な人に思われそう(笑)」と、完全にリリースしないように気をつけていました。
クルマはそのまま高速道路へ。ここでNISMOモードに挑戦。「アクセルレスポンスが一気によくなりましたね。これは気持ちがイイです」と満面の笑み。進化したプロパイロットのデキ栄えにも満足されているようすです。
一方で「NISMOモードは1速ギアを落として走っているような感覚で、アクセルを緩めるとエンジンブレーキがガクンと効くみたいなになりますね。より繊細なアクセルワークが要求されるというか。でも面白い!」とアクセルを踏み込む唯さん。運転支援も使ってみると、他メーカーよりも安定感の面で一枚上手の印象。プロパイロット2.0に近いナビ連携が使えるようで、コーナーの侵入前に速度が落ちるなど「おぉスゴいぞ」と言葉が漏れます。

試乗後「e-POWER、いいかも!」と頬を緩めながら、クルマを見つめます。「カー・オブ・ザ・イヤーのグランプリ受賞、確かに納得ですね。このクルマは楽しいですよ。いいですね」との評価。
■関連サイト
モデル紹介――新 唯(あらた ゆい)

10月5日栃木県生まれ。ファッションモデルとしての活動のほか、マルチタレントを目指し演技を勉強中。また2022年はSUPER GTに参戦するModulo NAKAJIMA RACINGのレースクイーン「2022 Moduloスマイル」として、グリッドに華を添えた。