約8年ぶりに高級ミニバンがモデルチェンジ
アルファードとヴェルファイヤがよりカッコ良く!
アルファード(540~872万円) 
21日、トヨタは同社の高級ミニバン「アルファード」「ヴェルファイア」のフルモデルチェンジを発表。同日発売を開始した。価格はアルファードが540~872万円、ヴェルファイアが655~892万円。


アルファードはミニバンブームの2002年、高級志向のカスタマーに向けて誕生。2008年には2代目へと進化し、さらに個性を求めるオーナーに向けてヴェルファイアもラインナップした。2015年登場の3代目では、ミニバンから大空間高級サルーンへと進化した。

今回登場した4代目(ヴェルファイヤは3代目)は「性能を世界基準に昇華させる」を開発テーマに定め、プラットフォームを刷新。高級サルーンとして振動、騒音対策、燃費や走りといった基本性能を向上させた。



一般的な駐車場に納まる全長5000×全幅1800mm以下に納まるボディーサイズを維持しながら、サイド部分のデザインに起伏を持たせて、力強いスタイルを実現。フロントグリルはアルファード、ヴェルファイアらしさはそのままに、シームレスデザインへと進化させた。
アル/ヴェルはより個性が明確になった


アルファードとヴェルファイアの個性を明確化したのも今回のポイントだ。「王道」をテーマとするアルファードに対して、ヴェルファイアには黒を基調として金属加飾で個性を際立たせた専用グレード「Z Premier」を設定。さらに、ヴェルファイア専用のボディー剛性部品を追加したほか、2.4L直列4気筒ターボエンジン車を設定したほか、スポーティーなサウンドにチューニング。運転する喜びを追求した。










内外装デザインをゆとりの室内空間、使い勝手といった商品性の面を引き上げ、ショーファーカー(運転手付き自動車)に相応しいクルマへと作り上げられている。
いまやセレブも乗ってるミニバン
センチュリーも大幅改良か!?

サイモン・ハンフリーズ トヨタ自動車取締役・執行役員は「アルファードは、セダンしか認めないというショーファーカーの古い価値観を見事に覆しました。
ですがそれは当時、異質な選択肢でした。当時、白いアルファードでサプライヤーを訪問した際、もうすぐセンチュリーに乗ったVIPがやってくるから早く道を開けてくれ、と大変な剣幕で注意されたそうです。アルファードから降りてきた豊田章男さんを見て、先方は仰天されたのでした。ですが今やアルファードとヴェルファイアは、相撲力士から政治家、映画スターからビジネスパーソンまで、あらゆる人に選ばれるようになりました。まさにショーファーカーのニュースタンダードになったのです」と豊田章男氏のエピソードを交えて、ベルファードがショーファーカーであると紹介。

そして「どれだけ車内にホスピタリティーを盛り込めるかという発想は、まさに日本ならでは。

そして最後に「センチュリーさえも、大胆に変えようと、すでに動いているのです」と、トヨタはショーファーカーの戦略を変えつつあることを示唆した。

トヨタのショーファーカー戦略の中核を担うアルファード/ヴェルファイア。ASCII.jpでは今夏試乗レビューを予定しているので期待してほしい。
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