Hondaが2024年に発売を予定している11代目アコード(ACCORD)を発表したので、早速新型アコードをチェックしてきました。これがなんと驚き! ついにHondaは「OK! Google」を搭載してきたのですから。
◆新型アコードはミドルクラスのセダン

アコードはシビックの上級モデルとして1976年に初代が誕生。調和(ACCORD)の名の通り、「人と時代に調和したクルマ」を思想として、社会やユーザーニーズに応えながら進化してきました。

北米での販売開始から遅れること3年。2020年に日本での発売を開始した10代目は、2021年12月のレジェンド生産終了後、Hondaのフラグシップセダンとしての役割を果たしてきました。ですが2023年1月31日に販売終了。Hondaのセダンはシビックのみという状況となり、アコードの復活が待ち望まれていました。
今回のアコードは、トヨタ・クラウンやレクサス・ISなどのライバルに対し、Dセグメントのミドルクラスセダンとして相応しい品質と、近年のHondaがテーマとする爽快感や安心感でアピール。「安全」「コネクテッド」「ハイブリッド」という3軸と、日本でHonda初となる技術を搭載することで、より社会や人との調和を目指しているとのこと。それでは新型アコードのエクステリアから見てみましょう。
◆上品さとスポーティーさを兼ね備えたエクステリア


シンプルで伸びやかなファストバックスタイルは先代と同様。フロントマスクはヴェゼルや北米で販売されているインテグラを彷彿とさせるもので、シャープさを演出。諸元は公開されていませんが、前作よりも伸長されており、Cピラーのデザインと相まって、より流れるようなフォルムを演出しています。ホイールは18インチのマットブラック切削仕様。細い5✕2本スポーク形状により、スポーティーな印象を与えています。




リアはフルLEDによる横一文字シグネチャー。スッキリとしたデザインとすることで、より上質感を高めています。ラゲッジスペースは奥深く、アームレスト部分を開けてのトランクスルーに対応。ライバルのクラウンと比較すると、AC100Vアウトレットはないものの、後席を倒すことができるのは長所といえるでしょう。


新型アコードの3本柱のひとつであるハイブリッド。気になるパワートレインは、2リットル直噴エンジンに2モーター内蔵の電気式CVTを組み合わせた新型のハイブリッドユニット「e:HEV」を用意。従来の同軸モーターから平行軸モーターとすることで、静粛性を上げているとのこと。なお出力などは現在非公開です。
◆凝ったライティングの車内



インテリアはエントリーラグジュアリーが多いDセグメントに相応しいクオリティー。広がり感のあるデザインを基調とし、モノトーンの室内に上質感と光による情感演出で遊び心を刺激。ここまでライティングに凝ったHonda車はおそらく初めてでは? メーターパネルはフルLCD化されたほか、センターモニターも大型化。CIVICやVEZEL等に搭載されたものを発展させたシステムを搭載しています。これに関してはのちほど。








後席もDセグメントらしい広々とした快適空間。プライバシーシェードのほか、シートヒーター、さらに充電用USB-C端子などの装備も充実しています。「おもてなし」用途としても十分な実力をもっているといえるでしょう。
◆ゲーミングっぽい車内ライティング











室内で驚くのは、アンビエントライティング。このような演出は欧州車では珍しくありませんが、Honda車で、ここまで光らせるクルマは記憶がありません。さらにライティングの色はテーマカラーなど、任意に変更できます。
◆先進のインターフェース「エクスペリエンス セレクション ダイヤル」







先進のインターフェースに刷新したのも新型アコード最大のアピールポイント。「エクスペリエンス セレクション ダイヤル」は、エアコンやオーディオ、そして室内照明の状態を登録して実行する、いわばショートカットボタンのようなもの。これにより物理スイッチの数を減らし、スッキリとしたキャビンデザインが実現したとのこと。ダイヤル中央には時計が設けられ、好みのデザインに変更可能。さらにエアコンの温度を変更すると、それに併せてアニメーションするほか、室内のLEDも変化します。




さらにアコードではHonda車としては初となる、Googleのコネクテッドサービスを導入。音声認識により、ナビゲーション(Googleマップ)のほか、エアコン操作、さらにエンターテインメントもコントロール可能です。まさに「Android端末そのもの」といったところ。さらに、メーターパネル内にGoogleマップが表示されるではありませんか。さっそく使っている様子をご覧ください。
安全性の面では、Hondaの国内販売車では初となる「Honda SENSING 360」を搭載して、より監視機能を強化。具体的には、左右前方から接近してくる交差点車両の情報を通知するほか、レーンチェンジの接触事故抑制機能、そして車線変更時のレーンチェンジをアシストする機能の3つを新設したとのこと。
◆新型アコードの予約は今年12月から!

せっかくなので、純正のエアロパーツもご紹介しましょう。用意されているのは、フロントロアースカート、フェンダーガーニッシュ、サイドロアースカート、トランクスポイラー、リアロアスカート、そして19インチホイールの6アイテム。







エアロパーツはボディー同色のほか、ブラックでスポーティーな印象を高めた仕様が用意されます。またホイールも写真の切削加工によるツートーンのほか、マットブラックもラインアップ。アコードをスポーツセダン風に仕立てることもできそうです。
これからのHondaの方向性を導き出す新型アコード。予約は2023年12月に開始予定です。

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モデル紹介――新 唯(あらた ゆい)

10月5日栃木県生まれ。ファッションモデルとしての活動のほか、マルチタレントを目指し演技を勉強中。また2022年はSUPER GTに参戦するModulo NAKAJIMA RACINGのレースクイーン「2022 Moduloスマイル」として、グリッドに華を添えた。