東京モーターショーから名称が変わった「ジャパンモビリティーショー」が開幕! 4年ぶりの開催であること、そして自動車のみならず、動くものなんでもござれの展示会とあって、過去最多475社が出展しました。「そんなにすごいのなら絶対に行かなきゃ」というのは、ASCII.jp自動車部のゆみちぃ部長こと、アイドルユニット「純情のアフィリア」の10期生である寺坂ユミさん。
ということで、ASCII.jp自動車部のお財布を握る会計係の部員Sと、撮影係兼書記の部員Kとともにお邪魔してきました!
◆モビリティの未来を感じられる「TOKYO FUTURE TOUR」

自動車業界の朝は早く、この日の集合時間はなんと朝6時。どうしても夜行性になりがちなアイドルとウェブメディア編集者にとっては、相変わらず辛い集合時間です。ですが「楽しみで仕方なかったんですよ!」というゆみちぃ部長は、夏衣装(またの名を黄色衣装)で登場! これが外国のプレスに大人気。部員Kがゆみちぃ部長とクルマを一緒に撮ろうとすると、日本のカメラマンたちは遠慮するのですが、外国の方は笑顔で横からパチりんぐ。日本のアイドル文化を世界に発信したゆみちぃ部長でありました。

さらに部員たちは、今回からゆみちぃパーカーで参戦。色々な自動車メーカーの広報担当者から「お揃いですね」とほっこり。より一層、我々は自動車業界に名を売ったのでありました(たぶん)。


ということで、まずは西館にお邪魔して、「TOKYO FUTURE TOUR」でモビリティの未来を見ることにしましょう。入ると映像の後に、ボイスパーカッションに合わせて様々なパーソナルモビリティが登場。「なんか、東京オリンピックの開幕式みたいですね」(ゆみちぃ部長:談)というような雰囲気でした。


順路を進んで行くと、今度は災害時における電気自動車の活躍を紹介。ここでは、ゴジラが東京湾から上陸し電力網を破壊したという設定で、日産リーフに乗っていた男女3人組が、クルマから電気を取り出し、KDDIのStarlinkのアンテナを起動させて携帯電話が復帰。さらにKDDIのドローンを使って被災者の捜索にあたります。


要救助者発見すると3人は、なぜか持ち合わせたパワードスーツを着込んで被災者を救出。そして小型モビリティの担架で救出される頃には、ゴジラはどこかに行ってしまったというストーリー。「ツッコミどころは多いですけれど、面白かった!」と、寸劇にウルサイゆみちぃ部長も満足げです。


ほかにも、VRゴーグルをつけてカートに乗り、画面上でゴーストから逃げるリアルパックマンゲームであったり、お土産コーナーなども充実していました。




また、東館の奥にはモータースポーツ車両が多数展示。部員たちは「〇〇〇やん!」と大はしゃぎするのですが、ゆみちぃ部長は安定の置いてけぼり。言われるがまま、写真の前でポーズを取ったのでした。
◆午前中は各メーカーのプレカン合戦!
それでは、各自動車メーカー詣出をしましょう。まずはTOYOTAから。部員Sが「新型スポーツカーが出るから、プレスカンファレンス絶対に行くぞ!」と意気揚々。一方、部員Kは「本気ですか?」と戦意喪失。だって……


こんなに人がいるんですよ。撮れるわけないじゃないですか! 「つべこべ言わず、スポーツカーを撮ってこい!」と部員Sからの勅命に従い、撮りましたよ……。

FT-Seは、TOYOTA GAZOO Racingが取り組む「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」の思想のもと、カーボンニュートラル時代におけるスポーツカーの選択肢の1つとして提案する、高性能スポーツBEVモデル、なのだそう。ですが、詳細はまったくもって不明。

FT-3eは、革新技術による新たなドライビング体験と一人一人に寄り添うサービスを通じて、お客様の日々の生活を豊かに彩る、次世代のBEVコンセプトモデル、とのこと。

この2台は兄弟車で、電動化や知能化で変わるクルマの未来と、クルマがもたらす新たな体験価値を提案しますと、社長の佐藤さんはお話されていました。というわけで、部員Sは満足されたのかと思いきや「全然見えなかった」とボヤキ気味。ゆみちぃ部長も同様で、人だらけの中、30分立たされていたというわけでした。私は、ちゃんと仕事しましたよ。
◆レクサスのコンセプトカーは2026年導入予定



続いてレクサス。ブースでは、2026年導入予定の次世代バッテリーEV(以降、BEV)のコンセプトモデル「LF-ZC」と、未来のビジョンを示唆するBEVフラッグシップコンセプトモデル「LF-ZL」を世界初公開。ゆみちぃ部長はあまりのカッコよさと、大好きなBEVということもあって、愛知県民の血をたぎらせていたようでありました。
◆メルセデス・ベンツでは芸能人御用達のGクラスがEVに!

愛知県民の血が昂ると「レクサスの次はベンツでしょ!」というわけで、メルセデス・ベンツに突撃。Concept EQGは、高級SUV「Gクラス」のBEV。ゆみちぃ部長的に、売れている芸能人は皆Gクラスに乗るイメージがあるらしく、「カッコイイ! 乗りたい!」と試乗オネダリ。配車係である部員Kの胃がキリキリと痛み始めました。

さらにMercedes-AMG C63 S E PERFORMANCEがジャパンプレミア。C63シリーズの最上位で、フロントに2.0リッターターボエンジン、リアにバッテリーとモーターを搭載したシステム出力500kW(680PS)を発揮する、プラグインハイブリッドモデルとのこと。お値段もハイエンドで1660万円!


ブースにはMercedes-AMG S63 E PERFORMANCEが展示されていたので、初めての試座体験。こちらのモデルは、システム出力802PSを誇るプラグインハイブリッド車で、エディション1という仕様は4040万円なのだとか! そんなことを知らないゆみちぃ部長。「やべーっす! やべーっすよ」とニンマリ。ということで、高額メルセデスに初めて座ったアイドルとして、またしても伝説に名を残したのでした。
◆独創的なコンセプトカーが多い日産

ハイエンドを堪能しまくった部長は、日産ブースにお邪魔。先日、日産サクラの見積もりをいただいたわけですが、その日産サクラに「日産自動車90周年記念車」が出るみたい。とても可愛かったです。




ニッサン「ハイパーツアラー」は、日本ならではのおもてなしの精神や上質さ、そして自動運転をはじめとする数々の先進技術を融合したプレミアムEVミニバン。ドアを開けると、中は和テイストで、鉄瓶に部長は興味津々。




ニッサン「ハイパーパンク」は、デジタルとクルマを融合させたという、多角形のデザインが印象的。室内もパンクという名のとおりパンキッシュなのですが、和紙や折り紙をモチーフとし、和のテイストを織り交ぜているのだとか。



そして次世代GT-Rといえそうなニッサン「ハイパーフォース」。全固体電池と高出力モーターのパワートレインは、最大出力1000kWを発生するのだとか。「これもカクカクしていますね。ステルス戦闘機か何かですか?」と言う、ゆみちぃ部長。デジタルサイネージのブースは、カッコよく、部長的に居心地がよかった模様。実はこの日、日産ブースには何度もお邪魔しており、改めてゆみちぃ部長は日産がお好みのようです。
◆空飛ぶモビリティも飛び出したスバル

そして部員Sのお気に入りはSUBARU。「なぜですか?」と、ゆみちぃ部長から純情な疑問が投げかけられると「読者のみんなが好きだから」とオトナの答え。まずはAIR MOBILITY CONCEPT。さすが帝国陸軍(陸軍航空部隊)の歴代主力戦闘機である九七式戦闘機、一式戦闘機「隼」、二式戦闘機「鍾馗」、四式戦闘機「疾風」を生み出し、現在も宇宙航空研究開発機構(JAXA)と仕事をしている企業です。

SPORT MOBILITY CONCEPTは、BEVの未来をSUBARU流に提案したもの。どこかSUVっぽさを残すデザインが印象的です。

ほかのブースと異なり、市販車を数多く展示しているのも印象的。レヴォーグ・レイバックは、最低地上高200mmのSUVテイストにスポーティーな走りを両立させたモデル。

クロスオーバーSUVのクロストレックは、コンパクトな都市型SUV。扱いやすいサイズ感で、SUV大好きな部長的にも気になる存在のようでした。
それでは次はSUVを数多く出す国内メーカーにお邪魔しましょう。
◆ロータリースポーツ復活を感じさせるマツダ


現在、ラインナップのほとんどがSUVのマツダ。ゆみちぃ部長的にはソウルレッドメタリックのSUVと、「唯ちゃん(ASCII.jpに出演している新 唯さんのこと)がロードスターに乗っているんですよね」というイメージのよう。ブースはスポーツ系一色で、コンセプトカーのMAZDA ICONIC SPは、2ローターのRotary-EVシステムを搭載したスポーツモデル。新色「ヴィオラ・レッド」が目にも鮮やかです。
















そして4代目ロードスター、史上最大の変更を行なった商品改良車を展示。SKYACTIV-G 1.5Lエンジンは、国内ハイオクガソリンに合わせた専用セッティングを施すことでさらなる高効率化を実現し、最高出力を3kW向上することに成功。さらにMT車にはSKYACTIV-G 2.0も含めた駆動力制御に最新の制御ロジックを導入し、アクセル操作時のレスポンスを改善したのだそう。
ほかにも改良点が多くて、書き始めたらキリがないほど。「あの、唯ちゃんより先に乗っていいのですか?」という部長を強引に車内に押し込めた部員Kでした。

マツダのロードスター推しは、大人だけでなく、子供にも向けられているようで、小学6年生くらいの子供が乗れるミニチュアカーも用意されていました。「可愛い! こういうのイイですね」と好印象部長。



今回のジャパンモビリティショーでは物販も充実していました。なかでもマツダの品ぞろえは圧巻。ブースにお邪魔したら、可愛らしいアイドルがやってきたということもあって大歓待! 「これも」「それも」「あと、こちらも」というわけで、写真がいっぱい。さらに「ロードスターもみじ饅頭なんてあるんですか?」と驚いた様子でした。
◆モトコンポのEVや飛行機にも乗れるホンダ


部員K的に推しているHonda。その推しっぷりに、「いい加減にしろ」との声も聞こえます。まずは名バイク「モトコンポ」のEVモデル、モトコンパクト。折りたたむと、とても薄くなるばかりか、マイクより重たいモノを持ったことがないうえに腰痛中の部長でもラクラク(?)に持ち運び可能! こちらはアメリカで11月から販売するのだそうで、日本でも販売してほしいですね。

パーソナルモビリティ「UNI-ONE」という体重移動で進めるハンズフリーなモビリティを体験。最初は思い通りに動かすことはできなかったゆみちぃ部長ですが、5分と経たずにスイスイっと動くように。「なにこれ! 面白い!」とニコニコです。






ライドシェアということで、2人乗りのCI-MEVをペタペタ。人工知能を搭載したEV車で、バッテリーは交換式。近距離でのライドシェアなど、だれもが気軽に使える乗り物を目指されているのだそうです。可愛らしい姿に「今まで見てきた中で、イチバン好みかも!」と笑顔。





そして、2025年の発売を目指しているという2ドアハードトップクーペ「プレリュード」のコンセプトモデルが初お披露目。なんとHondaのスポーツマインドを体現するモデルの先駆けだそう。これは期待大です!





乗り物ということで、Honda Jetの原寸大模型も展示。初めての室内に「すごーい」を連発する部長。「座り心地、めっちゃいい!」と感嘆の声。ちなみに飛行機のお値段は約10億円で、すでに日本には15機あるのだとか。「誰が買っているんですか?」というと、某著名人の名を知って納得の表情。運転席にも座らせていただいき、アイドル機長の爆誕となりました。ほかにも色々と面白いモノがいっぱい。まさにPower of Dreamsです!
◆夢のタッグでクルマを出すソニーホンダ


Hondaブースの隣には、ソニーホンダのブースが。こちらでは、開発中のモデル「アフィーラ」を展示。なにやらプレステのゲームができるということで「おぉ!」と驚き部長。一方で「運転しながらゲームってしますかね?」と素朴な疑問も。助手席とか後席の人が遊ぶのでしょう。
◆巨大ピックアップトラックをリリース予定の三菱







三菱自動車は、「D:Xコンセプト」という、デリカをイメージしたPHEVコンセプトを展示。アウトドアテイスト満載のクルマで、PHEVというところが三菱らしいですね。


そして日本では約12年ぶりの販売となる新型ピックアップトラック「トライトン」のプロトタイプも展示。「これ、日本で売るんですか? 大きくないですか?」とゆみちぃ部長は、大きな目を大きく見開いて興味津々です。
◆スイフトコンセプトモデルは間もなく発売のスズキ

スズキは、スイフトのコンセプトモデルをアピール。コンセプトモデルといっても、ほとんど出来上がっている雰囲気で「間もなくお届けできそうです」と担当者。

さらにスペーシアもカスタムコンセプトモデルを展示。こちらもスグにでも販売できそうな完成度の高さでした。
◆FRコペンを展示のダイハツ

ダイハツはコペンのコンセプトモデルを展示。FRレイアウトで部員Sも興味津々。S660乗りの部員Kも「これは乗ってみたいですね」とニヤニヤ。部長も「可愛い! のりたーい」とニヤニヤ。
◆初出展のEV界の巨人、BYD

続いて、再び輸入車をチェックしましょう。中国のBYDブースでは、これから導入予定の高級セダン「シール」を訴求。BEVセダンということで、静粛性には問題なさそう。走りに期待したいですね。

大型SUVの「U8」も日本初お披露目。「さすが中国、すごく大きいです……。それにキラキラしすぎ」と色々と驚いたようです。
◆新型SUVがお披露目されたBMW



続いてドイツのBMW。こちらは新型SUV「X2」がジャパンプレミア。実はこの取材の前に今年1月に発売開始した「X1」を試乗してたいそう気に入られていたので「早く運転したい」と、本日2回目のオネダリ。またもや部員Kの胃が……
◆燃費がいいSUVをラインナップに持つルノー

ルノーはJAIA(日本自動車輸入組合)ブースに置かれていました。そこでは、E-TECHをアピール。SUVの「キャプチャー」もE-TECH化されていました。と、ここで広報Sさんが部員Kに「あの……この前の燃費の記事の件で(アルカナの燃費チャレンジ)……」とポツリ。怒られるのかと思いきや「寺坂さんのあの顔! いいんですか?」と言うと笑いはじめまして。とりあえず怒られなくてよかったと思った部員Kでした。ということで、キャプチャーE-TECHも取材しないとですね。
◆Ninjaシリーズ40周年を迎えたKAWASAKI


モビリティショーなので、バイクも展示されています。なかでもKAWASAKIはNinjaシリーズ誕生40周年ということもあってか、ハイブリッドモデルを展示。ほかのエリアでは試座できる個体が用意されており、衣装のまま着座可能です。あっという間に、KAWASAKI担当者がスマホを取り出して写真を撮られていました。部長、バイクもいかがですか?

また、四輪のバギーも展示されていました。こちらは大分のサーキット、オートポリスで体験できるとのことです。
◆はたらくクルマたちも脱酸素に
モビリティショーでは、トラックも展示されていました。こちらも脱炭素の流れ。


三菱ふそうは、車体の下からそっくりバッテリーを交換するEVトラックを展示。「これ、え!?」と大きな目を大きく見開いたゆみちぃ部長。部員たちも「バッテリーそのものを交換すれば、充電時間短縮になるんじゃね?」などと冗談で言うことはあっても、目の前で本当にそういう車があると驚きを隠しきれないのでありました。

水素燃料から電気を生み出すFCスタックのトラックも展示。いすゞはHondaと手を組んだ燃料電池トラックを展示していました。高速道路の水素ステーションは、東名高速の足柄SA(下り線)にそろそろオープンする予定。今後、水素ステーションが増えてくれば、水素トラックが当たり前になるかもしれません。

モビリティショーに出展されているコンセプトカーを見るとおわかりのように、クルマはEV全盛へ。そのインフラも展示されていました。ENECHARGEは集合住宅などに向けた6kWhタイプの充電器をアピール。導入台数ナンバーワンなのだとか。

急速充電器で知られるニチコンも小型の充電器をアピール。「こんなに小さくて急速充電器なんですか?」と驚きましたが、本体は別の場所にあるのだとか。こちらは放電もできるそうで、V2Hとかに便利そう。

ありそうでなかったのが、ケーブルが巻き取れるタイプの充電器。こういうのを待っていました!
◆クルマ以外も見どころたくさん!



クルマ以外にもありまして……、シートなどを作るトヨタ紡績は、通常よりはるかに大きなシートを展示。子供の頃に戻っていただきましょう、ということで、ポテトなども大型化していました。これにゆみちぃ部長はおおはしゃぎ。さらにARを使っての記念撮影もありました。



カーコーティングのKeePerは、お風呂と水回りのコーティング剤を訴求。これにはお風呂大好きで綺麗好き部長も好反応。「でも、コーティングしたら滑りやすくなるのでは?」というと、「逆にすべりづらくなります」だそうです。


帰りがけ、突然「JAFのブースに行きたい」と言い出したゆみちぃ部長。ご希望に応えてブースにお邪魔してみました。ここではJAF隊員の制服が展示されているほか、ロードサービスに関することがアピールされていました。

そして画面をみると、なんと「寺坂ユミ」さんの姿が! なんとJAFのウェブCMに出演したのだとか! 実は本人もココで見られるとは思ってもおらず、というより完成版を初めて見た次第。さらにJAFの人も、まさか本人がここにいるとは夢にも思わず。ブース内は大盛り上がりになりました。

こうして楽しんだジャパンモビリティ―ショー。さすがに足はパンパンです。「見てくださいよ!1万7000歩も歩かされたんですよ!」と、スマホを取り出すゆみちぃ部長。では、もう帰りましょう。
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