ポルシェデザインが限定モデルと
2025年からカスタムオーダー対応を発表
ポルシェデザインと世界有数の腕時計サイト「HODINKEE」は、全世界限定350本のクロノグラフ「クロノグラフ1-HODINKEE EDITION」を、7月13日からウェブサイトおよびポルシェディーラー、全国有名腕時計専門店での取り扱いを開始した。日本割り当て分は150本で、価格は145万円。

クロノグラフ1は1972年、911をデザインしたフェルディナンド・アレクサンダー・ポルシェによってデザインされた腕時計。



見やすい文字盤を、ということから911のメーターパネルからインスパイアされたというクロノグラフ1は、世界で初めての「真っ黒な時計」として誕生。腕時計業界に衝撃を与えるとともに、高い機能性により、数多くのレーシングドライバーに愛された。







クロノグラフ1は、モータースポーツシーンだけでなく銀幕も彩った。映画「トップガン」でトム・クルーズが着用するや、MA-1とともにファッションアイテムとして世界的にブレイク。その影響は各国の軍隊にも波及。クロノグラフ1のカスタマイズモデルがオーダーされるようになった。

その後、ポルシェデザインはウェアや自転車など、アイテムを展開。その一方で腕時計に関しては、自社でムーブメントを製造ができるようになるなど、ポルシェは「世界で唯一、マニュファクチュールを有する自動車メーカー」へと成長していった。
コンセプトは「50年前のクロノグラフが発見されたら?」




今回登場する「クロノグラフ1-HODINKEE EDITION」は、クロノグラフ1誕生50周年を記念して企画したもの。フェルディナンド・アレクサンダー・ポルシェのデスクから、50年前のクロノグラフ1が出てきたら? というコンセプトのもと、文字盤の蓄光部分にはヴィンテージ加工がなされているほか、12時間積算計にはHODINKEEとのコラボレーションを意味するHのマークがあしらわれている。また曜日表示は日本語と英語表示の2種類に対応する。これらの意匠にHODINKEEが関わっているようだ。

ポルシェライフスタイルグループのStefan Buescher CEOは「現在、ポルシェデザインは最高水準のデザインとクオリティーのアイテムを数多く展開しています。私たちの製品を手にしていただくことは、単にエクスクルーシブな体験だけでなく、ポルシェファミリーの一員になることも意味します」と挨拶。続けて「クロノグラフ1は、現在のポルシェデザインの礎となったモデルです。そしてポルシェのデザイン哲学の象徴でもあります」とモデルを紹介した。また、今後2年間で2本のスペシャリティモデルを登場させるとも名言した。
愛車に合わせた1本を作るサービスを2025年から開始!

続けてポルシェジャパンのDaniel Feuchtマーケティングダイレクター&CRMが挨拶。「日本の消費者は、ドイツの職人技を高く評価しています。911は日本の多くの方にとって特別な存在になるとともに、日本の自動車文化に貢献してきました」と語ると「現在911は、自分だけのカスタマイズモデルを作ることができます。同じように腕時計も2025年からお客様に合わせたオリジナルモデルをオーダーできるようにします」と宣言。


具体的にはベルトのほか、自動巻きのローター部分、そしてベゼルなどを自分好みにできるようにするとのこと。ローター部分は911のホイールデザインに似せていることから、自身の911に合わせたカラーとホイールデザインの腕時計を作ることができるという。

各自動車メーカーの多くは、ブランドロゴを入れた腕時計を販売しているが、その多くは既製品にロゴをいれたものがほとんどだ。
腕時計でなくても、同様のサービスがほかの自動車メーカーから出たら、もっとカーライフは楽しくなるだろうと思ったのは言うまでもない。
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