クルマ好き女子の矢田部明子です。今回は、日産のミニバン「SERENA(セレナ)」についてレポートします。1週間乗ってみてわかった、良かったこと&悪かったことを包み隠さずお伝えしますので、購入を検討している人は、ぜひ参考にしてください!
日産「SERENA」は、こんなクルマ
室内の広さや使い勝手&快適性などがしっかりと考えられていて、運転席から3列目まですべての人が楽しく移動できる車となっています。ゆったりとくつろげる室内空間やシートアレンジは、お子様の成長に合わせて多彩な使い方ができるようになっているのも◎。
洗練された美しさが魅力の「オーテック」、特別装備てんこ盛りの「90周年記念車」など、内外装にこだわりたいという人のために、豊富なグレードもラインアップされています。
今回試乗したのは「SERENA」ハイウェイスターVというグレードです。
それでは、細かくチェックしていきましょ~!
SERENAのここが良くなった その1
内外装のデザイン

旧モデルと比較して1番変わったところは、フロントグリル。NISSANならではのVモーショングリルがとても目立っています。グリル両サイドのメッキ部分がギラギラしていて、スタイリッシュ!

フロントフェイスの両サイドには、乱流を抑えるために穴が空いています。旧型モデルと比べると走行性能が良くなったと感じたので、こういった部分も関係しているのかも。

サイドにあるSERENAの刻印デザインが、個人的に最も気に入った箇所です。このさりげないかんじ、オシャレ……。

旧型モデルはスポイラー部分がかなり張り出していたのですが、今回のモデルはそれが少なく、より箱型っぽいボディーラインになった印象を受けます。

サイドのエッジが1本入ったことにより、ボディーに陰影ができて立体感が増しました。

旧型モデルは、エンブレム中央にある「NISSAN」の文字が小さかったのですが、新型は文字が大きくなりかなり存在感があります。リアを見たときに、最初に目がいくくらい目立ちます。

ナビ画面と運転メーターが繋がっているので、ディスプレイが大きく見え、近未来感のあるデザインに感じます。

助手席前のダッシュボード周りは、和風テイストな作りになっています。上部が木目になっているのと、木目と同じ色のステッチが施されています。和×未来感があり、可愛いですね。
SERENA ここが良くなった その2
足をかざすだけで開閉するスライドドア

キーレスキーにあるボタンを押すことでスライドドアの開閉ができます。

ドアハンドルにある、黒いボタンを押すことでも開閉操作可能です。

ほかには、キーレスキーを所持していれば足をセンサーにかざすだけで、スライドドアの開閉ができます。スライドドアに子供が挟まれてしまう事例もあるので、どのくらい痛いのかをチェックしてみました。挟まれた太ももは全然痛くなく、むしろ優しい感じがしました(笑)。
SERENA ここが良くなった その3
広くて快適な居住性

シートの質感は、ビーズ枕のようなツルツルした感じの素材で、かなり肌触りが良いです。シートの横幅は狭めで、私がすっぽり座れるサイズ感なので、大柄な方は少し圧迫感を感じてしまうかもしれません。

運転席を1番後ろにした状態で足元スペースを確認しましたが、少し狭めです。

座面を1番下にした状態で、ヘッドクリアランスは拳5個分。1番上にした状態で、拳3.2個分くらいです。ちなみに、ハンドル調整はチルトとテレスコ(前後上下)どちらも可能です。

前席を1番後ろに、2列目も後ろにスライドした状態にして、膝から前席までの距離は、拳6個分。前席を1番前にすると、拳10個分くらいです。足元はかなりスペースが確保されていて、とても広いです。
また、2列目のヘッドクリアランスは拳5個分くらいとなっています。

2列目のシートを真ん中にした状態だと、膝から2列目シートまでの距離は拳4個分。前席が狭く感じたのは、2列目と3列目の居住スペースが十分に確保できるためだったのかもしれません。3列目のヘッドクリアランスは、拳2個分です。
SERENA ここが良くなった その4
収納スペースが多い使い勝手

前席両サイドのドア内側には、ドリンクホルダーと収納スペースがあります。ドアポケット先端部分には鍵を置けるちょっとした収納スペースがあり、個人的にとても好きな箇所です。

運転席と助手席前には、600mlのペットボトルも入るドリンクホルダーがあります。なんと紙パックも入ります!

そして、ドリンクホルダーの底に鳥さんが隠れていました。

センターコンソールは、後席まで動かすことができるスライド式。前席ではアームレストとして使用することができ、後席にスライドすると、座席へと大変身します。

センターコンソール外側は小物置きスペースがあり、フタを開けると深さのある収納スペースがあります。ここにも隠れた鳥さんたちがいました!

エアコン操作パネルの下には、引き出し式のドリンクホルダーがあります。ここにも紙パックが入ります。

引き出し式ドリンクホルダーの下には、Qi充電のできるスマホを置くスペースが、最下部にはUSBポートと小物を置ける収納スペースがあります。

助手席側のダッシュボード下には、ペットボトルが入る隠せる収納スペースがあります。

2列目の窓には、サンシェードが装備されています。

2列目のドア内側にもドリンクホルダーがあります。

運転席の背面にはUSBポートや収納ポケット、折りたたみ式のテーブルがあります。

テーブルをしまった状態だと耐荷重MAX1kgのフックがあり、テーブルを立てると、MAX3kgまで掛けられるフックが出てきます。コンビニ袋をかけられるのが便利で良い点ですよね。

テーブルの上にはちょっとした収納ポケットがあるので、スマホを入れたりできてGood。

折りたたみ式テーブルには、2本分のドリンクホルダーがあり、紙パックが入っちゃいます!

3列目にもテーブル&1kgまで荷物を掛けられるフックが付いています。

3列目の両サイドにはUSBポート&ドリンクホルダー、スライドドアの操作ボタンがあります。3列目に座った人はドアハンドルに手が届かないので、スライドドア操作ができるのは◎。
SERENA ここが良くなった その5
幅広いシートアレンジ

2列目を1番後ろまでスライドさせて、前席を後ろへ倒します。ゴロンと寝転ぶと、シートの肌触りやクッション性が良いのでリラックスできます。

3列目を1番後ろにスライド&リクライニングし、2列目シートを後ろに倒すパターンは車中泊にオススメです。

リアドア上部のみ開けることも可能です。ドアハンドルは、NISSANロゴマークの内部にあります。

もちろん、ガバッと全体を開けることもできます。どちらを開けたいかによってドアハンドルの位置が変わるので要注意!

3列目シートを1番後ろまで下げた状態だと荷室スペースは狭めですが、1番前までスライドすると、荷室スペースは充分! 3列目シートがスライド可能で、荷室側から操作可能なのもポイントが高しです。

また、3列目は跳ね上げ可能となっています。力もいらず、片手でパッと操作できます。20インチの自転車も楽々、大人用の自転車も余裕で入ります。
SERENA ここが良くなった その6
静粛性が高い走行性能
スタートボタンの位置がハンドルと重なっているため、押そうとするとハンドルに腕が当たってしまいます。スタートボタンの位置は押しにくい位置にあるかも……。

運転席に座ってハンドルを握った際に違和感を覚えて注意深く観察すると、ハンドルの角度が寝そべっていました。あくまでも私個人の主観です!

ナビ下の空調操作パネル付近にシフトチェンジボタンがあるため、どこに何のボタンがあるのか分からなくなってしまいます。慣れるまでは結構不便かなと思います。
静かなミニバンが良いと思っている人には、セレナが絶対にオススメ! 走りもスムーズ&高速道路ではクルーズコントロール機能が付いているので、疲れません。取り回しも良く、ビューモニターもあるので安心して駐車でいるなど、街乗りにも最適です。
運転席側上部にあるサンシェードはシースルーになっていて、光が容赦なく入ってきて眩しかったですね。
この記事では最低限押さえておきたいポイントを、動画では重箱の隅をつつくように詳しく解説&若干辛口コメントもしているので、よろしければご覧下さい。
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