クルマ好き女子の矢田部明子です。今回は、「MITSUBISHI TRITON(トライトン)」についてレポートします!


三菱「トライトン」は日本では大きすぎると思いきや乗りやすくて...の画像はこちら >>

 昨年7月にタイで世界初公開されたトライトンは、「ビーストモード」という野生味溢れるコンセプトを掲げたワイルドなピックアップトラック! 1ナンバー好きの矢田部的には、注目度大のクルマとなっております。ちなみに、日本では12年ぶりの登場で、今年2月に発売されました。日本ではなかなか見ない巨大なピックアップトラック、その実力はいかに!?


トライトンはこんなクルマ

三菱「トライトン」は日本では大きすぎると思いきや乗りやすくて驚いた
トライトン

 乗用車のような乗り心地に加えて、荷物を積んだ時も安定して走れるように開発されています。標準グレードの「GLS」、上級グレードの「GSR」の2モデルをラインアップし、価格はそれぞれGLSが498万800円、GSRが540万1000円です。


 フロントには三菱のアイコンである「ダイナミックシールド」が取り入れられているのですが、トライトンに合うダイナミックシールドにデザインされています。


 それでは、細かくチェックしていきましょう!


トライトンの魅力 その1
ドライブモード&駆動モード

三菱「トライトン」は日本では大きすぎると思いきや乗りやすくて驚いた
トライトン

 ドライブモードは、NORMAL(通常)、ECO(燃費重視)、GRAVEL(未舗装路やウェット路など)、SNOW(主に雪道など)、MUD(ぬかるみや深い雪道で大きな駆動力が必要なとき)、SAND(砂地での大きな駆動力が必要なとき)、ROCK(岩場など、タイヤが空転するような場所を走行するとき)の7つのモードがあります。


 駆動モードはダイヤル式になっており、走行中も操作しやすくなっているのがGOODです。ちなみに、2H(後輪駆動)、4H(フルタイム4WD)、4HLc(直結4WDセンターデフロック)、4LLc(ローギヤ直結4WDセンターデフロック)の4つのモードが用意されています。


トライトンの魅力 その2
オフロードの走行性能

三菱「トライトン」は日本では大きすぎると思いきや乗りやすくて驚いた
トライトン

 駆動モードをローギヤ(4LLc)にするとデフロックとなり、悪路も難なく走れます。実際にモーグルを走ってみましたが、最低限のライン取りをしていれば工事中の凸凹した路面を越える感覚くらいで走れました。現実的に日本にここまでの悪路はないと思うので、全国津々浦々どこでも走り回れそうな予感……。


三菱「トライトン」は日本では大きすぎると思いきや乗りやすくて驚いた
トライトン

 ドライブモードをNORMAL(ノーマル)からMUD(マッド)にすると、空転しているタイヤにブレーキをかけ、地面に接地しているタイヤにしっかりと駆動を伝えられるので、岩場でも難なく進めます。しっかりタイヤで立っている! という感覚をイメージしてもらうと分かりやすいかも。


三菱「トライトン」は日本では大きすぎると思いきや乗りやすくて驚いた
トライトン

 また、MUD(マッド)モードでの走行の際、タイヤを少しかき気味に回すことで、タイヤの溝に詰まった泥や小石などを飛ばしながら走るという特徴があるそうです。そうすることで溝がしっかり現れ、タイヤが路面をギュッと掴んで進んでくれるというわけです。


トライトンの魅力 その3
ヒルディセントコントロール

三菱「トライトン」は日本では大きすぎると思いきや乗りやすくて驚いた
トライトン

 ヒルディセントコントロールとは4WD車の走行安定制御技術で、エンジンブレーキだけでは減速が間に合わない下り坂などで、一定の速度で走ってくれるシステム。もちろん、トライトンにもあります!


 勾配がきつい場所でヒルディセントコントロールを使用すると、4~20km/hのスピード間ならトライトンが自動制御をしてくれるので、ほぼハンドル操作だけで安心して坂を下ることができます。


 この機能の良いところは、雪の積もった立体駐車場など、ちょっとした下り坂でも使えることです。本格的にオフロードを走らずとも、日常にある“ちょっとしたこわい道”で使えるのがいいですね。


三菱「トライトン」は日本では大きすぎると思いきや乗りやすくて驚いた
トライトン
ちなみに、ヒルディセントコントロールはバック時にも有効な機能です

トライトンの魅力 その4
一般道・舗装道路の走行性能

三菱「トライトン」は日本では大きすぎると思いきや乗りやすくて驚いた
トライトン

 一般道を試乗しましたが、振動も少なく、ストップ&ゴーの多い道もスムーズに加速と減速をしてくれました。見た目は“THE・トラック”ですが、乗り心地は乗用車っぽいので運転しやすいです。


 1番驚いたのは、見た目以上に小回りが利き、ハンドルも軽く回しやすいことです。車体の大きさを考えて大回りして曲がる、といったテクニックがいらないので、私の愛車のランドクルーザー70よりも使いやすかったです。


 また、電動パワステを採用しているため、悪路の時はハンドルの重さが軽く、一般道では少し重めで安定感がありました。


トライトンの魅力 その5
趣味のクルマだけでなく普段使いもできる懐の広さ

三菱「トライトン」は日本では大きすぎると思いきや乗りやすくて驚いた
トライトン

 趣味の車としても、オフロードを思いっきり走ってもOK! 意外と小回りも利くので、日常使いも可能なクルマとなっていました。なにより、ドライブモードと駆動モードの組み合わせを自分で考えてセレクトできるのは、使い方の幅が広がりそうです。


 この記事では最低限押さえておきたいポイントを、動画ではさらに詳しく解説&若干辛口コメントもしているので、よろしければご覧ください。



■関連サイト


筆者紹介:矢田部明子

 中学生の頃、クルマのメカニズムに興味を持ち工業高等専門学校に入学。専門的な知識を学んできました。もちろん、クルマに乗るのも大好きで「ランドクルーザー60→ランドクルーザー76」と乗りついでいます。最近の唯一の癒しは、週末にオフロードに出かけることです!


 クルマのメンテナンスなど工業高等専門学校で学んだ知識と経験を活かして、様々な角度からお役立ち情報をお届けしていきたいと思います。


三菱「トライトン」は日本では大きすぎると思いきや乗りやすくて驚いた

■関連サイト


編集部おすすめ