BMWの電動SUV「iX3」を試乗した、ASCII.jp自動車部のゆみちぃ部長こと寺坂ユミさん。そのときに「ガソリン車も乗ってみたい」と言っていたので、今回はBMWの伝統「シルキー・シックス」(直列6気筒エンジン)を搭載するSUV「X4」を体験してもらいました。
クーペタイプのSUV「X4」は
スポーティーでオシャレなモデル

BMW X4は、X3のクーペモデル。いわゆる都市型SUVと言われるタイプで、オシャレ度が上がったモデルといえそうです。



違いはスタイリングにとどまらず、よりスポーツ濃度を高める方向へシフト。具体的にはパワートレインやサスペンションセッティングがそれにあたります。



エンジンは3L 直列6気筒ターボ。他社がコンパクト化しやすいV型を採用するのに対し、BMWが直列型にこだわるのは、振動が少なくスムーズに吹き上がることにこだわったため、と言われています。
最高出力は388PS、最大トルク500N・mと強力にして強烈! ガソリンはもちろんハイオクで、燃費は高速道路8割、都心部2割の走行でリッター10kmを少し下回る程度でした。



X4とX3の最大の違いはバックドアがスラントし、その結果、開口部分などが変わってくるというところ。これは後方に障害物があってもドアが開けやすいという点で有利だったりします。



さて、そのバックドアですが、開ける際はBMWのエンブレムを押すというカッコよさ。パワーゲートに対応しているのもうれしいところです。
クーペスタイルだけど、荷室はしっかり広いので便利





荷室は広く文句ナシ。後席を倒せば、さらに空間は拡大します。クーペSUVは荷物が載らない、という声を耳にしますが、床面積は普通のSUVと変わりません。




荷室にはコンビニフックのほか、12Vアクセサリーソケットが用意されています。たとえばDC/DCコンバータを使えば、ゲーミングノートPCの充電が可能です。





後席に座ったゆみちぃ部長。「X3と居住性は変わらないように感じますね」とのこと。USB充電端子はType-Cを2系統用意。床面に近い場所にあるので、ちょっと使いづらいように感じるのもX3と似ています。








インテリアはBMWらしさそのもの。ですがカーボンパーツを使うなどで、スポーツテイストをアップさせています。

ゆみちぃ部長が気に入ったのは、ハンドルのステッチ。「これ、めちゃくちゃカワイイ!」と大喜び。
まるで電気自動車のようなシルキーシックス
イグニッションボタンを押すと、盛大な音と共にシルキーシックスが目覚めます。

常にエンジンからの振動をあまり感じず、そして無限に湧き出す泉の如く、際限なくパワーが出てくるような雰囲気。「まるで電気自動車のようですね」と寺坂さん。振動を排除し、スムーズに吹け上がるそれは、たしかにモーター駆動に似ています。
ですが、心地よい排気音と大地から湧き上がるかのようなトルクの出方は電気自動車と大きく異なります。クルマが好きな方なら、シルキー・シックスは感動するのでは?
高いボディ剛性が生み出す安心感、作りこまれた足回りが生み出す、やや硬質ながらも安心感を覚える乗り味。寺坂さんもウットリ。そして「X1とは違いますね」とも。残念ながら、価格差どおりの差があります。
やっぱりBMWって気持ちがいいなぁ、と思うスタッフたち。ここまで行けば、寺坂さんは満足してもらえたのでは? なにせ1000万円超えですし。
ですが「もっと上があるんですよね。
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寺坂ユミ(てらさかゆみ)プロフィール

1月29日愛知県名古屋市生まれ。趣味は映画鑑賞。志倉千代丸と桃井はるこがプロデュースする学院型ガールズ・ボーカルユニット「純情のアフィリア」に10期生として加入。また「カードファイト!! ヴァンガード」の大規模大会におけるアシスタント「VANGIRLS」としても活躍する。こだわりが強く、興味を抱くとのめりこむタイプであることから、当連載でお気に入りの1台を探す予定。