家電量販各社がPayPayやLINE Pay、Origami Payなどのスマートフォンスマホ)決済サービスの導入を広げる中、ポイントサービスを国内で初めてサービス化した「元祖ポイント還元」企業のヨドバシカメラの動向が注目されていた。そのヨドバシカメラが6月15日から30日まで、最大20%ポイント還元の「ゴールドポイントカード・プラスでキャッシュレス決済キャンペーン」を開催する。
あくまでも自社の会員制クレジット決済サービスに特化したキャッシュレス決済で対抗する構えだ。

 キャンペーンは、ヨドバシカメラ全店やネット直販のヨドバシ・ドット・コムの買い物時に、同社の年会費・入会金無料のクレジットカード「ゴールドポイントカード・プラス」のクレジット決済で支払うと、最大20%のヨドバシゴールドポイントが還元されるというもの。
 具体的には通常の10%ポイント還元(商品により還元率が異なる)にクレジット決済による1%のポイント還元と今回の9%のキャンペーンポイントが加わると、合計で最大20%のポイント還元が受けられる。
●ケタ違いの上限3万ポイント
 多くのスマホ決済サービスが上限として数千円相当のポイント(ボーナスなど)を設けているため、例えば3万円以上の高額商品の買い物をしても数千円相当の上限までしかポイントがもらえない。
 これに対して、今回のキャッシュレス決済キャンペーンの上限は3万ポイントとケタ違いだ。しかも、この上限は今回のキャンペーンポイント9%分にしかかからないため、実質、約33万円分の買い物をしても最大20%の恩恵が受けられる計算になる。
 商品によって還元率が異なるとはいえエアコンや冷蔵庫、洗濯機などの大型家電の買い替え促進に大きな後押しとなりそうだ。また、家電量販のボーナス商戦に衝撃を与えることになりそうだ。
 なお、ゴールドポイントカード・プラスを保有していなくとも、運転免許証などの本人確認できるものがあれば、ヨドバシカメラの店舗のみで使える仮カードを店頭で即日スピード発行する。またウェブで、店頭で受け取れる仮カードの発行申込、本カードのオンライン申込を受け付けている。仮カードの発行受付時間は9時30分から21時まで。
 ポイントが還元される時期はそれぞれ異なり、通常の10%ポイント還元は購入時、1%のクレジット決済ポイントは購入日の翌月末日まで、9%のキャンペーンポイントは8月末にそれぞれ付与する予定。
(BCN・細田 立圭志)
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