総務省は7月31日、スマートフォンスマホ)などで利用されるコード決済向けの統一規格「JPQR」普及事業の一環として、広報大使任命式を都内で開催し、広報大使に漫才コンビの「銀シャリ」の橋本直さんと鰻和弘さんを任命した。この任命式は、岩手県、長野県、和歌山県、福岡県で8月1日に始まる店舗提示型のコードをJPQRに切り替える実証実験の認知を狙いとしている。


 冒頭、総務省の秋本芳徳総括審議官が登壇し、「キャッシュレス決済が普及しない理由の一つに、手数料の高さがあげられている。一方、コード決済は導入が容易なので、普及促進に期待している。ただ、乱立している。店舗は、導入したサービスの数だけコードを用意する必要があり、業務の複雑化にもつながる。そこで、統一規格を策定した。キャッシュレス決済の普及に一役買うはず」と、JPQRの必要性を訴えた。
 広報大使に任命された銀シャリの鰻さんは、「スマホでさえ持たなくていい未来が実現すればいいなと思う。自分自身がQRの代わりになるようなシステムの開発を期待したい。JPQRがその礎になれば」とコメントした。
 店舗提示型のコードをJPQRに置き換えると、一つのQRコードを店頭に掲示するだけで、複数の決済サービスが利用できるようになる。店舗側の負担軽減につながり、消費者の利便性も向上すると期待されている。
 8月1日には、消費者が提示して店舗が読み取るタイプのコードをJPQRに切り替える。
現時点で移行が決定しているのは、au PAY、銀行Pay(OKIPay、はまPay、ゆうちょPay、YOKA!Pay)、メルペイ、LINE Pay、楽天ペイ(アプリ決済)、りそなウォレットの9サービス。年内には、さらに6サービスがJPQRに準拠することを予定している。
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