薬局などでもマスクを購入するのは難しい。大手マスクメーカーのユニ・チャームの広報担当者によると、「1月16日、17日の受注は通常時の10倍以上だった。その後も2~3倍で推移している。この状況をうけて、工場を24時間稼働に変更し、増産体制をとっている」と、状況の打開を全力で推し進める。それでも間に合わないケースが出るほど、マスクのニーズは急増しているようだ。
フリマアプリ上ではマスクを高額で転売するケースも発生しているが、マスクでは無くても、風邪やウイルス感染の予防が期待できる策はある。手洗いもその一つだ。外出先から帰ってきた際には、すぐに石鹸で指の間や指先まで丁寧に洗うといいだろう。
世界保健機関(WHO)の緊急委員会は日本時間の1月31日未明、中国・武漢市における新型コロナウイルス関連肺炎の発生状況が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に該当すると発表した。
1月31日現在、厚生労働省によると、国内で新型コロナウイルスに関連した肺炎患者の発生は12例。同省は「国民の皆様におかれては、風邪や季節性インフルエンザ対策と同様にお一人お一人の咳エチケットや手洗いなどの実施がとても重要です」と注意を呼び掛けている。(BCN・南雲 亮平)
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