調査によれば、2019年のスマートフォン(スマホ)出荷シェアは米国からの制裁があったにも関わらずファーウェイがアップルを抜いて、世界第2位のメーカーとなっている。
これは、ファーウェイが中国国内でほぼ4割のシェアを獲得するほどの積極的な販売攻勢を仕掛けたことによるものという。同社の全出荷数量の6割以上が中国国内向けであり、中国以外では旧機種の販売継続を試みているものの、競争の激化によって同社が提供できる顧客価値が次第に薄れつつあるとのことだ。
また、同社が独自OSの開発を進めたとしても、中国国外のどの地域でもAndroidと競うのは不可能に近いと予測されている。
19年第4四半期に限っては、「iPhone 11」シリーズが期待以上だったことから、2年ぶりにアップルが世界のスマホ市場の首位を奪還した。iPhoneの売り上げは、18年9月以降では初めて前年同月比で増加している。
調査では、19年を「スマートフォンメーカー各社が戦略を変更した年」としており、具体的にはSamsungの「Aシリーズ」刷新による中位セグメントへ事業強化、アップルによる「iPhone 11」の前身機種よりも低価格での投入およびサービス重視への戦略切り替え、中国メーカーの欧州への進出などを挙げた。
また、19年第4四半期のスマートフォン市場では、前年同期比で3%の成長と復調の兆しがあったことから、20年にも期待できると見込まれる。
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