テレワークコーナーを最初に設置したのは、「ビックカメラ池袋本店パソコン館」の7階。ヘッドセットやPC、PCカメラ、マウス、マウスパッド、Wi-Fiルータ、プリンタ、ウイルス対策ソフト、SSD、覗き込み防止パネルなど、社外でも取引先やコミュニケーションをとりつつ快適に仕事をするための商品が並ぶ。
PCとPCカメラは3階に設置されたPCとビデオ電話でつながっており、実際にテレワークをするとしたら、どのような環境になるのかを体験できるように工夫している。7階で高画質なPCカメラを展示している一方、3階でPCに搭載されているカメラを展示。双方を見比べることで、PCカメラの有用性も実感できる仕掛けだ。
同店の奈良井亮一店長代理は、「テレワーク関連の製品で伸びているのは、PCカメラ。平時よりもかなり多く売れている」と話す。全国の主要家電量販店・ネットショップのPOSデータを集計した「BCNランキング」で、USB接続のPCカメラの2019年2月3週目の販売台数を100とした指数で表すと、2月3週目は137.4。それまでは110を超えていなかったことを踏まえると、同時期だけPCカメラの需要が突出して多いと分かる。
こうした需要を踏まえて、ビックカメラはPCカメラ売り場を強化。商品ごとに異なる画質や画角を比べられるようにしている。今後は、同じような売り場を各店舗に順次設置していく計画だ。
2月26日には、梶山経済産業大臣らが日本経済団体連合会や日本商工会議所などに、テレワークや時差通勤の活用推進といった感染拡大防止に向けた協力を要請。今後は、ますますテレワークを実施する企業が増えていく可能性がある。何を用意すればいいのか、具体的なイメージがわかない場合は、ビックカメラの店頭で確かめてみるといいだろう。(BCN・南雲 亮平)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
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