このマイナポイント事業は、マイナンバーカードの普及促進を目指し、「手続きが面倒なマイナンバーカード交付申請の対価として5000円相当がもらえる施策」だと思っていたが、マイナポイントの対象キャッシュレス決済サービス(還元先)に指定するだけで、独自に付与するポイントを上乗せするキャッシュレス決済サービスが現れた。この展開は予想外で、「マイナポイント便乗キャンペーン競争」といっても過言ではないだろう。
なお、マイナポイント事業には予算上限があるため、早めの申し込んだほうが確実だ。また、必須条件のマイナンバーカードは交付申請から受け取りまで時間がかかるので、現時点で保有していない場合は、遅くとも9月までには受け取れるようにしよう。とはいえ、独自のポイント上乗せ施策は後からどんどん出てきそうなので、9月に出そろうまで待っても損はないかもしれない。
マイナポイントの付与には年齢制限はなく、未成年者も対象(詳細はこちら:https://www.bcnretail.com/market/detail/20200624_178965.html)。ただし、15歳未満の未成年者のマイナポイントの予約・申し込みは、法定代理人(親)が行い、制度上、例えば親が還元先にPayPayを選択したら子どもはPayPayを指定できなくなるので(必ず別のキャッシュレス決済サービスを選ぶ仕組みのため)、親はクレジットカード、子どもはPayPayと、子どもを優先したほうがいいだろう。
ちなみにPayPayは、親がソフトバンク/ワイモバイルのスマートフォンを契約し、子どもを利用者として登録すると、携帯電話回線を利用してスムーズにPayPayアカウントの登録・連携ができるので、子どもの分のマイナポイントの受取先の第一候補として覚えておこう。親から子へのPayPay残高の送金も簡単だ。
6月29日10時現在、メルペイは、マイナポイントの還元先としてメルペイを登録し、本人確認まで完了すると最大1000ポイントを付与するキャンペーンの実施を予告している。au PAY/au PAY カードも、「マイナポイントキャンペーン」として、マイナポイント還元額に対して20%、上限1000円のau PAY残高を還元する。
おそらく7月7日頃までに各社のマイナポイント便乗キャンペーンが出そろうはずなので、初日の1日ではなくしばらく待ってから選ぼう。(BCN・嵯峨野 芙美)
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