21年の正月の過ごし方についての設問で、「初詣に行く」は40.2%(9月調査)から30.4%となり、9.8ポイントの大幅減となった。
「帰省する」は16.6%(9月調査)から13.7%と2.9ポイント減少した。その他「初売りに行く」「福袋を買う」「新年会をする」など、年末年始恒例イベントへの参加意向が9月から11月にかけて、いずれも減少している。
また、「国内旅行に行く」は1.9%で9月調査と比較すると0.2ポイント減少したものの、10月調査では2.3%となり唯一増加していた。10月1日から対象エリアが拡大し、地域共通クーポンの配布も始まったGo Toトラベルキャンペーンの影響で一時的に増加したものと推測される。11月に入ると予算の見直しやさらなる感染者数の増加を受けたからか、再び減少に転じた。
いまだ新型コロナウイルスの感染収束の兆しが見えないなか、第3波も到来し、正月シーズンの先行き不透明感が色濃くなったことで、全体的に外出自粛傾向が強まっていると考えられる。
「初売りに行く」と回答した人を対象に、どのお店の初売りに行きたいかを聞くと、7割近くが「ショッピングモールの店頭」と回答した。しかし、9月調査と比較すると1.2ポイント減少しており、「アウトレットの店頭」「百貨店の店頭」「家電量販店の店頭」も同様に減少傾向だった。
一方で、唯一「スーパーの店頭」だけが増加傾向で、27.3%(9月調査)、29.2%(10月調査)、29.5%(11月調査)と調査を重ねるごとに増加した。外出自粛傾向が強まると同時に、“近場”での買い物需要が高まっているようだ。
帰省の「滞在日数」に関しては、帰省予定があると回答した人の滞在日数は、「日帰り」が27.8%(9月調査)から32.6%と4.8ポイント増加し、「1泊2日」は1.1ポイント増加した。一方、「2泊3日」は3.5ポイント減、「3泊4日」は2.4ポイント減、「4泊5日」は0.6ポイント減だった。
意外にも「6泊以上」の長期滞在が1.2ポイント増加し、理由は「実家が近い」(30代女性)のほか、「里帰り出産」(20代女性)といった回答が見られた。実家での長期滞在を除き、帰省の滞在日数も短くしようという意識の変化が見られた。21年の幕開けは“巣ごもり正月”傾向となりそうだ。
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年末年始、「帰省しない」が63% 「よくないと思う」が58%