録音した音声を自動で文字に起こししてくれるAI搭載のICレコーダーが登場した。まだ市場に出たばかりということもあり、販売台数構成比こそわずかだが、販売金額では一定の存在感を示している。
家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」で明らかになった。

 自動文字起こし機能付きICレコーダーのメーカーで、現在BCNランキングに登場しているのはiFLYTEKとソースネクストの2社。なかでも、この数週間で売り上げを伸ばしているのはiFLYTEKだ。2021年10月1週、ICレコーダー全体のメーカー別販売金額シェアではソニー、OMデジタルソリューションズ(旧オリンパス)に次いで、16.1%を獲得した。その後、シェアはやや低下したものの10月4週時点までTOP3をキープしている。
 iFLYTEKが展開するのは「VOITER」と「VOITER mini」の2製品。
平均単価は前者が4万8000円、後者が1万8000円程度だ。市場全体の平均単価が8000円前後のICレコーダー市場ではかなり高価だが、文字起こし機能は一定の需要があるだろう。付加価値のある新製品の登場は、スマートフォンの録音機能に押されて苦戦が続くICレコーダー市場にとって朗報だ。今後認知が広がり、価格もこなれてくれば、市場活性化のきっかけになる可能性もある。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
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