全国の家電量販店やECショップのPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、2021年11月の4K対応液晶テレビ(4Kテレビ、なお有機ELテレビは含まない)の販売台数前年同月比は88.1%。前年は割っているが、コロナ特需の反動を受ける他のデジタル家電カテゴリーより下げ幅は小さく、需要が維持されていることがうかがえる。


 メーカー別の販売台数シェアでは夏から秋にかけてソニーが独走態勢に入っていたが、徐々に2位のシャープが追い上げ、11月は0.3ポイント差まで縮まった。3位のTVS REGZAも20%前後のシェアを維持しており、12月の年末商戦では各社のシェア争いが激しくなりそうだ。
 シリーズ別の販売台数ランキングでは、シャープの「4T-C42DJ1」が1位、「4T-C50DN2」が2位を獲得。同社はベストテン圏内に4シリーズをランクインさせるなど好調だ。ソニーは「XRJ-55X90J」、TVS REGZAは「50C350X」、パナソニックは「TH-40JX750」が売れ筋。ソニー以外では40~50インチのモデルに人気が集中している。(BCN・大蔵大輔)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
【関連記事】
ソニーとTVS REGZAがトップ奪取でテレビ市場に異変、シャープはどう戦う
新型iPadの売れ行きは? 話題のminiは月間販売台数シェアで3位
SIMフリーAndroidスマホに大波乱、Xiaomi急上昇でシェア争いが熾烈に
Oculus Quest 2で普及期に突入したVR・ARゴーグル、課題は
Chromebookが前年比4.7倍の急上昇! 国内シェア首位のASUSは売れ筋モデルの後継機をリリース
編集部おすすめ