全国の主要家電量販店やECショップからPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、2022年2月のSIMフリーAndroidスマートフォン(スマホ)の販売台数は、前年同月比66.3%に落ち込んだ。大幅な下落が続いているが、メーカーによって好不調には差があるようだ。


 調子を崩しているのは市場をけん引してきた上位陣だ。メーカー別の販売台数をみると、OPPOが前年同期比34.2%、シャープが89.0%、Xiaomiが55.4%と大きく数字を落としている。一方で、これまで存在感の薄かったサムスンやソニー、FCNTといったメーカーが躍進。シェア争いを熾烈にしている。
 メーカー別の販売台数シェアで、1月にトップに急上昇したFCNTから首位の座を奪取したのがシャープ。FCNTは急落することなく、2位にとどまっている。一方、3番手以降は10ポイント以内でOPPO・ソニー・サムスン・Xiaomiが競り合う展開。2021年とは異なる市場模様になっている。
 シリーズ別の販売台数ランキングではFCNTの「arrows We」がトップで、19.8%という高シェアを記録した。それに続くのはシャープの「AQUOS sense6」「AQUOS wish」。高価格ながらソニーの「Xperia 5 III」が4位にランクインしていることにも注目したい。(BCN・大蔵 大輔)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。

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