デジタル庁は、2021年12月に提供を開始した「Visit Japan Webサービス」に、空港での検疫手続の事前登録ができる「ファストトラック」との情報連携(データ引き継ぎ)の機能を追加し、デジタル庁のウェブサイト上で公開している「操作説明書」を更新した。

 Visit Japan Webサービスは、デジタル庁が提供する、海外からの入国者(海外から帰国する日本人も含む)が入国時に検疫・入国審査・税関申告の入国手続などが行えるウェブサービス。
無料のアカウントを作成すると利用できる。対応言語は日本語・英語。利用にあたり、電子化(データ化)された検査証明書とパスポートが必要。
 ファストトラックは、厚生労働省が提供する、入国者健康居所確認アプリ「MySOS」を通じ、空港での検疫手続きの事前登録ができるサービス。対象となるのは、羽田空港、中部国際空港、関西国際空港、福岡空港、成田国際空港。その他の空港では利用できない。

 デジタル庁では、デジタル社会(インターネットやスマートフォンを活用した、原則オンライン上で手続きが完結する社会)を目指し、これまで書面や対面が基本だった各種手続きや相談・連絡(通知)のオンライン化・デジタル化を推進している。
 特に国・自治体が提供する行政サービスにおいては「オンライン化実施の3原則」を定めた。具体的には「デジタルファースト(個々の手続き・サービスが一貫してデジタルで完結)」「ワンスオンリー(一度提出した情報は二度提出が不要)」「コネクテッド・ワンストップ」を目指す。
【関連記事】
入国時の検疫手続き、一部をアプリで事前入力 「ファストトラック」運用開始
今年こそ海外旅行へ! 海外旅行予約アプリ「NEWT」が配信スタート
KDDI(au・UQ mobile・povo・au系MVNO)の通信障害 データ通信はおおむね回復
デジタル改革 2021年6月のまとめ 警視庁がキャッシュレス決済導入など
マイナンバーカードの年齢層別交付枚数率から考える、次の普及策