DFA Roboticsは1月19日に、同社と提携する中国のPudu Roboticsが提供するネコ型配膳ロボット「BellaBot(ベラボット)」を、国内大手レストランチェーンを中心とした全国2300店舗の飲食店へ、3250台導入したことを発表した。

 BellaBotは、配膳から接客案内まで従来は“人”が行っていた業務を担当でき、非接触でのサービス提供や業務効率を改善することで、それぞれの施設が抱える課題の解決を可能にするネコ型配膳ロボット。
現在、バイキング形式の飲食店やフードコート、工場など、多岐にわたる施設におけるさまざまなシーンで導入されている。
 料理提供や荷物移動といった配膳・配送など機械的な仕事をロボットに任せることで、スタッフはより多くの時間を、来店客へのサービスに充てられるようになる。また、混雑時の対応では配膳時間を短縮し、業務効率の大幅な向上につながっているほか、豊かな表情や音声案内といったコミュニケーション機能も備えているので、幅広い年代の来店客に喜ばれる接客を実現している。
 同社がこれまでBellaBotを設置・導入した2300店舗のうち、3000台がここ1年間に導入されており、1カ月平均で250台、1営業日平均では12.5台という、ハイスピードでの導入が行われた。
 このようなハイスピードでの導入は、販売パートナーである東芝テックが行う、ロボットの設置サポートやトラブルシューティングにおける協力が大きく、あわせてDFA Roboticsが事業参入後すぐに全国各地にロボットサポート拠点を置いていたため、地域に根付いた導入提案やアフターサポートの体制構築を迅速に行うことも要因の一つとなっている。
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