これらの条件を満たすモデルのなかで使いやすかったのが、マクセルのワイヤレス充電器「Air Voltage(エアボルテージ)」シリーズの「WP-PD22」だ。今回は実際に使用した感想とともに、WP-PD22の魅力を紹介しよう。
●最大10W出力で急速充電が可能
WP-PD22は、ワイヤレス充電規格「Qi(チー)」に準拠し、スマホだけでなく、ワイヤレス充電対応の「AirPods」「AirPods Pro」などの充電にも役立つ。本体は厚み9mmのスリムでコンパクトなデザインとなっており、ちょっとしたスペースにも設置しやすい。カラーはブラック。
本体には充電用としてUSB-A-USB Type-Cのケーブルが付属しており、最大10Wでの出力が可能。5W出力と比べて約34%速く充電できる仕様で、iPhone 12の場合、0%から50%になるまでの充電時間が5Wだと100分なのに対し、WP-PD22は66分まで短縮できる。実際にiPhone 13を充電してみると、70%から100%になるのに1時間15分かかったが、端末のバッテリが消耗していることやiPhone 12の後継モデルなので、スペック上よりも少し時間がかかったのだと思われる。
充電中は本体側面のランプが点灯する仕様なので、画面が消えているときにも充電できているかどうかを確認できる。これなら充電台にきちんと載っていなかったというワイヤレス充電器ならではのミスも防げるだろう。
●充電しながらの操作も可能
筆者は仕事のデスクに置いて使用していたが、場所を取らないだけでなく、充電しながら操作できる点も気に入った。通話の場合はスピーカーにすればいいので、充電を継続したまま使える。
これまで「ワイヤレス充電器は高そう」というイメージがあったが、実勢価格2280円前後であれば比較的購入のハードルは低いだろう。ワイヤレスなのに充電速度が早いのもWP-PD22の強みだ。コンパクトで使いやすいワイヤレス充電器を探している人や、デスク上で使うサブの充電器を探している人にぜひおすすめしたい。(フリーライター・今西絢美)
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