これまで使っていたのはファーウェイの「MediaPad M5 8.4 LTE」。2018年リリースの製品で、発売からもう5年も経過しているモデルだ。8.4インチのディスプレイながら、画面解像度がWQXGAの2560×1600と高い。つくりもしっかりしている。しかし最近、ディスプレイ部の両面テープがはがれ、画面が浮くようになってきた。幸いバッテリーのふくらみこそないが、そろそろ寿命かもしれない。同社に修理を依頼しようとしたが、さすがにもうサポートが終わっており、修理は受けられないという。自分で分解し、スマホ修理で使う両面テープを張りなおせば、まだしばらくは使えそうだ。
32GBのM5にはアプリがパンパンに入っており、頻繁に容量不足のメッセージが出ていた。その都度ストレージの整理を強いられ、これが大きなストレスになっていた。新たなアプリを入れる必要が生じた場合は、インストール済みのアプリのいずれかを削除するなどで空きを作らなければならない。実はずっと買い替え先を探していた。ファーウェイの新しいタブレットは、米中貿易摩擦の影響でGoogle Playが使えなくなり候補から脱落。
そこで見つけたのが、ALLDOCUBEの「iPlay 50 Mini Pro」。この8月に発売したばかりだ。中国の通販サイトAliexpressで約1万9000円で購入した。幸い技適も取得しており日本でも大手を振って使える。日本のアマゾンでも9月20日に発売するという。しかし、価格が価格だけに、フラグシップモデルだったM5と比べると劣る部分は多々ある。解像度はWUXGAの1920×1200とやや粗く、指紋認証もない。スピーカーも1つでモノラル再生。
Androidタブレットの多くがMicroSDカードに対応し、大容量の動画ファイルなどを逃がせるようになっている。しかしMicroSDカードには、アプリをインストールすることはほぼ無理で、電子書籍のデータなどを保存しておくことも難しい。例えば電子書籍のkoboの場合、一応MicroSDカードに書籍データを保存できることにはなっているが、一旦カードを取り外すなどすると、ダウンロードしたデータが無効になってしまう。事実上MicroSDカードに書籍データは入れられなかった。しかし、新タブレットなら本体のストレージが大きいので問題はない。これからはデータも入れ放題だ。
CPUはMedia TekのHelioG99。Antutuベンチマークのスコアは393432。Kirin960を搭載するM5の236014に比べ、だいぶ速い。画面の動きはけっこう滑らかになったように思う。しかし、それほど大きな差は感じられない。8インチクラスのAndroidタブレットは、ここにきて、中国メーカーから同様のスペックの製品が複数登場し始めている。このサイズは片手で持てる上、PC向けのWebサイトを閲覧したり、ちょっとしたドキュメントやスプレッドシートの編集、動画の視聴などで重宝する。それでいて、気軽に持ち運べるのがメリットだ。スマートフォンよりちょっと広い画面がほしいなら、8インチタブレットをオススメしたい。もちろん大容量のストレージで。(BCN・道越一郎)
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