東急電鉄は1月19日に、かねてから実施している「クレジットカードのタッチ機能」と「コード表示」を活用した乗車サービスに関する実証実験を、世田谷線の各駅と東急新横浜線・新横浜駅を除く東急線の全駅で開始した。1月30日からは、沿線施設で使えるチケットとデジタル乗車券をセットにしたデジタルチケットの販売も開始する。


●クレジットカードを使用した後払いは、2024年春以降の実施に向けて検討
 2023年8月30日からすでに実証実験を行っている田園都市線での利用動向を踏まえ、23年12月に東横線・目黒線・大井町線・池上線・東急多摩川線の全駅と、東急新横浜線の新綱島駅に「タッチ機能に対応したクレジットカード」と「スマートフォンなどに表示されるコード」に対応した改札機を整備した。今回、こどもの国線の全駅にも対象改札機の整備が完了した。24年度内に東急新横浜線 新横浜駅にも改札機を設置予定。
 乗車券は、デジタルチケットサービス「Q SKIP」の販売サイト上で、クレジットカードを使用して乗車前に購入する必要があり、入出場時に「タッチ機能に対応したクレジットカード」または「スマートフォンなどに表示されるコード」を対象改札機の読取部にかざすことによって、券売機や窓口を介さずスムーズに乗車することが可能になる。
 1月30日からは、「東急線ワンデーパス」などのお得な乗車券に加え、SHIBUYA SKY、SHIBUYA STREAM HOTEL、セルリアンタワー 東急ホテル、東京・湯河原温泉 万葉の湯(町田館)といった、沿線のおでかけ施設の店舗利用チケットと乗車券をセットにしたデジタルチケットを「Q SKIP」上で販売する。また今後も「Q SKIP」にて、沿線へのおでかけが楽しくなるようなデジタルチケットの提供する。

 さらに、交通系ICカードを主軸としつつ、東急線沿線の在住者だけでなく訪日外国人を含む来街者へも柔軟でシームレスな乗車を実現すべく、タッチ決済に対応したクレジットカードを使用した後払いの乗車サービスについても、2024年春以降の実施に向けて検討していく。

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