その重さゆえに、とても持ち運んで使えるような代物ではない。しかし、使用中の安定感はずば抜けている。ゲーム中に興奮して変な角度でキーボードを叩くことになっても、おそらくびくともしないだろう。もちろん打鍵感も極めて快適。アルミシャーシならではの剛性の高さによるものだ。
スペックも充実している。カーボンファイバープレートやウレタンフォーム、シリコンパッドなどの多層構造にしたことで、クッション性も持たせ高い打鍵感を実現。さらに調整可能なガスケットマウントを採用し、全体的なキータッチを、ソフトとハードの2段階で調整することもできる。本体右上には、3方向コントロールノブ付きの、フルカラー有機ELタッチスクリーンを備え、システム状態やキーボードの設定を確認、変更が可能。PCとの接続は、有線、Bluetooth、低遅延ワイヤレスのROG SpeedNovaのいずれでも可能。同時に3台のデバイスに接続して切り替えて使用できる。スイッチには同社オリジナルのROG NX Snowメカニカルスイッチを採用した。打鍵音は静かだ。
COMPUTEX TAIPEIでは毎回、数多くのPCやPC周辺機器のメーカーが出展する。ASUSはASUSブースとROGブースの2枚看板で展開。ブースでもハンパないスペックのROG Azoth Extremeに注目が集まっていた。メジャーメーカー以外にも、日本では聞かないような台湾や中国の中小メーカーの出展も楽しい。特に今回はキーボードが目を引いた。驚いたのは、ほとんどの出展製品の打鍵感が素晴らしかったことだ。どのキーボードを触っても、非常に心地よい打鍵感の製品ばかり。これから、ちょっと流行りそうなディスプレイ付きキーボードや、極薄でも打鍵感ばっちりのキーボードなどもあって、ROG Azoth Extremeともども、日本市場での登場が楽しみだ。(BCN・道越一郎)
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