毎年やってくる夏の猛暑を乗り切るために、様々な家電やグッズを駆使している方は多いでしょう。近年はハンディファンやネッククーラーなどの新ジャンルも登場していますが、「もう少しこんな機能があったらな」という思いを抱いている方もいるでしょう。
●シャークニンジャの「コードレスサーキュレーターファン」
猛暑対策の定番といえば、扇風機です。昨今は電気代の高騰もあり、エアコンの代わりとして存在感が増しているようにも感じます。おしゃれなモデルや多機能なモデルなどが多く登場していますが、注目のトレンドは「コードレス」です。
今回、猛暑対策家電として取り上げるのは、掃除機で有名なシャークニンジャが5月30日に発売した「Shark FlexBreeze(シャーク フレックスブリーズ)コードレスサーキュレーターファン」です。同社初となる扇風機ながら、コードレスを突き詰めた意欲的な製品となっています。
「コードレスなら風量はそこまで強くない?」と思いそうなところですが、そこはさすが掃除機で知見のあるシャーク製品。3枚羽で最大20m先まで風が届くパワフルな性能で、扇風機としての役割をしっかりと果たしてくれます。
ケーブルに制約されて使える場所が限られたり、移動させるのが面倒だったり、ということはコードレスならありません。コンセントが確保しづらい脱衣所やキッチンであっても、好きな場所に設置できます。
さらに便利なのが、扇風機の本体をスタンドから取り外すことができ、まるで卓上ファンのように使えることです。Shark FlexBreezeはモーターにBLDCモーターを採用し、高い静音性も実現しているので、寝室のサイドテーブルに置いて使う用途にも向いています。
コードレスということで、バッテリー時間も気になるところです。同製品は5時間の充電時間に対して、もっとも弱い風量なら24時間連続で運転できます。これなら必要なときに電池が切れていたという心配もなさそうです。
Shark FlexBreezeの活躍するシーンは屋内だけではありません。長いバッテリー時間を誇るコードレスモデルということで、キャンプなど屋外のアクティビティーでも重宝する存在になります。付属のアタッチメントを水道につなげばミストを同時発生させることもでき、熱中症対策にもうってつけです。
コードレスの扇風機は数年前から徐々にラインアップが増えてきていますが、これはまさに決定版と言ってもよいでしょう。市場想定価格は2万9700円とお高めですが、十分にその価値がある一台だと思います。
●ドリームファクトリー「ドクターエア エアロジェットS」
いまや老若男女を問わず浸透したハンディファンですが、「もうちょっとビジネスシーンにマッチするデザインのものがあればいいのに」と思っている方もいるかもしれません。そんな希望にバチっとはまるのが、ドリームファクトリーが5月15日に発売した「ドクターエアエアロジェットS」です。
「大人のためのハンディファン」をうたうだけあって、見た目はスタイリッシュ。プレミアムホワイトとプレミアムブラックの2色展開で、どちらも落ち着いた色味ながらメタリックで上質感もある佇まいが魅力です。
デザイン以上に目を引くのが、そのコンパクトなボディーです。一般的なハンディファンは羽根がある都合である程度の大きさが必要ですが、同製品は高性能ブラシレスモーターを搭載することで、スマートなサイズ感を実現しています。重量も約130gと軽量なので、小さなカバンなどにもすっぽりと収まります。
小さいながらパワーはかなりのもので、最大風速は6.8m/秒で汗を一気に吹き飛ばすほどです。時短でクールダウンできる点も、忙しいビジネスパーソンにはうれしいのではないでしょうか。
価格は7920円で、一般的なハンディファンよりはややお高くなっています。ただ首からかけたり、手に持ったり、人に見られやすいことを考えると、このスタイリッシュなデザインはかなり魅力的です。普段お世話になっている人へのプレゼントとしても喜ばれそうです。
●アイワマーケティングジャパン「aiwa band」
最後に紹介するのは、便利な猛暑対策機能を搭載するアイワマーケティングジャパンのスマートバンド「aiwa band」です。アイワといえば往年のオーディオ製品を想起する方が多いかと思いますが、2017年にブランドが復活して、以降はオーディオのみならず、幅広いデジタル家電を展開しています。
aiwa bandは1.64インチの有機ELディスプレイを搭載し、歩数・カロリー・心拍数・血中酸素濃度・睡眠状況などを計測できます。100種類以上のスポーツモードを備えるなど。
aiwa bandの特にユニークなポイントは、暑熱リスクを検出する機能を搭載していることです。生体情報の分析に長けたミツフジが開発した独自アルゴリズムによって、脈波情報をもとに深部体温の上昇を推定する仕組みで、暑熱リスクを3段階で可視化してくれます。
熱中症は自覚しにくいのも怖いところです。生体情報をもとにしたリスク検出は信頼性が高く、また日常的に身に着けられるスマートバンドなので、面倒くさくないのもうれしいポイントです。子どもや年配の方の見守りとしても活躍しそうです。
公式オンラインストア価格は8980円と1万円を切るので、スマートバンド初心者の入門機としてもおすすめです。バンドのカラーはブラック、ベージュ、ホワイトの3色が付属。充電時間は約1.5時間で、待機時間は通常時で最大約14日間、ヘビーユース時は最大約6日間。防塵防水性能はIP67なので、水辺の使用でも安心です。
●屋外でも屋内でも万全の熱中症対策を!
夏の気温は年々上昇傾向にあり、熱中症のリスクもそれに比例して高まっています。厚生労働省が発表している統計によると、熱中症は屋内で発生するケースも多く、家でも外でも常に万全の対策をすることが求められます。
ただし、命にかかわることとはいえ、常にリスクを気にするのは疲れてしまいます。猛暑対策家電がすぐれているのは、意識しすぎずとも楽にリスクを軽減してくれる点にあります。自分の生活スタイルと照らし合わせながら、ぴったりの製品を見つけてみてください。(フリーライター・小倉 笑助)
■Profile
小倉笑助
家電・IT専門メディアで10年以上の編集・記者経験を経て、現在はフリーライターとして家電レビューや経営者へのインタビューなどをメインに活動している。最近は金融やサブカルにも執筆領域を拡大中
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今回は定番の商品に一工夫を加えることで、ユーザーのニーズを叶えてくれる猛暑対策家電を3製品紹介します。
●シャークニンジャの「コードレスサーキュレーターファン」
猛暑対策の定番といえば、扇風機です。昨今は電気代の高騰もあり、エアコンの代わりとして存在感が増しているようにも感じます。おしゃれなモデルや多機能なモデルなどが多く登場していますが、注目のトレンドは「コードレス」です。
今回、猛暑対策家電として取り上げるのは、掃除機で有名なシャークニンジャが5月30日に発売した「Shark FlexBreeze(シャーク フレックスブリーズ)コードレスサーキュレーターファン」です。同社初となる扇風機ながら、コードレスを突き詰めた意欲的な製品となっています。
「コードレスなら風量はそこまで強くない?」と思いそうなところですが、そこはさすが掃除機で知見のあるシャーク製品。3枚羽で最大20m先まで風が届くパワフルな性能で、扇風機としての役割をしっかりと果たしてくれます。
ケーブルに制約されて使える場所が限られたり、移動させるのが面倒だったり、ということはコードレスならありません。コンセントが確保しづらい脱衣所やキッチンであっても、好きな場所に設置できます。
さらに便利なのが、扇風機の本体をスタンドから取り外すことができ、まるで卓上ファンのように使えることです。Shark FlexBreezeはモーターにBLDCモーターを採用し、高い静音性も実現しているので、寝室のサイドテーブルに置いて使う用途にも向いています。
コードレスということで、バッテリー時間も気になるところです。同製品は5時間の充電時間に対して、もっとも弱い風量なら24時間連続で運転できます。これなら必要なときに電池が切れていたという心配もなさそうです。
Shark FlexBreezeの活躍するシーンは屋内だけではありません。長いバッテリー時間を誇るコードレスモデルということで、キャンプなど屋外のアクティビティーでも重宝する存在になります。付属のアタッチメントを水道につなげばミストを同時発生させることもでき、熱中症対策にもうってつけです。
コードレスの扇風機は数年前から徐々にラインアップが増えてきていますが、これはまさに決定版と言ってもよいでしょう。市場想定価格は2万9700円とお高めですが、十分にその価値がある一台だと思います。
●ドリームファクトリー「ドクターエア エアロジェットS」
いまや老若男女を問わず浸透したハンディファンですが、「もうちょっとビジネスシーンにマッチするデザインのものがあればいいのに」と思っている方もいるかもしれません。そんな希望にバチっとはまるのが、ドリームファクトリーが5月15日に発売した「ドクターエアエアロジェットS」です。
「大人のためのハンディファン」をうたうだけあって、見た目はスタイリッシュ。プレミアムホワイトとプレミアムブラックの2色展開で、どちらも落ち着いた色味ながらメタリックで上質感もある佇まいが魅力です。
デザイン以上に目を引くのが、そのコンパクトなボディーです。一般的なハンディファンは羽根がある都合である程度の大きさが必要ですが、同製品は高性能ブラシレスモーターを搭載することで、スマートなサイズ感を実現しています。重量も約130gと軽量なので、小さなカバンなどにもすっぽりと収まります。
小さいながらパワーはかなりのもので、最大風速は6.8m/秒で汗を一気に吹き飛ばすほどです。時短でクールダウンできる点も、忙しいビジネスパーソンにはうれしいのではないでしょうか。
価格は7920円で、一般的なハンディファンよりはややお高くなっています。ただ首からかけたり、手に持ったり、人に見られやすいことを考えると、このスタイリッシュなデザインはかなり魅力的です。普段お世話になっている人へのプレゼントとしても喜ばれそうです。
●アイワマーケティングジャパン「aiwa band」
最後に紹介するのは、便利な猛暑対策機能を搭載するアイワマーケティングジャパンのスマートバンド「aiwa band」です。アイワといえば往年のオーディオ製品を想起する方が多いかと思いますが、2017年にブランドが復活して、以降はオーディオのみならず、幅広いデジタル家電を展開しています。
aiwa bandは1.64インチの有機ELディスプレイを搭載し、歩数・カロリー・心拍数・血中酸素濃度・睡眠状況などを計測できます。100種類以上のスポーツモードを備えるなど。
特定のアクティビティのトラッキングにも便利な一品です。
aiwa bandの特にユニークなポイントは、暑熱リスクを検出する機能を搭載していることです。生体情報の分析に長けたミツフジが開発した独自アルゴリズムによって、脈波情報をもとに深部体温の上昇を推定する仕組みで、暑熱リスクを3段階で可視化してくれます。
熱中症は自覚しにくいのも怖いところです。生体情報をもとにしたリスク検出は信頼性が高く、また日常的に身に着けられるスマートバンドなので、面倒くさくないのもうれしいポイントです。子どもや年配の方の見守りとしても活躍しそうです。
公式オンラインストア価格は8980円と1万円を切るので、スマートバンド初心者の入門機としてもおすすめです。バンドのカラーはブラック、ベージュ、ホワイトの3色が付属。充電時間は約1.5時間で、待機時間は通常時で最大約14日間、ヘビーユース時は最大約6日間。防塵防水性能はIP67なので、水辺の使用でも安心です。
●屋外でも屋内でも万全の熱中症対策を!
夏の気温は年々上昇傾向にあり、熱中症のリスクもそれに比例して高まっています。厚生労働省が発表している統計によると、熱中症は屋内で発生するケースも多く、家でも外でも常に万全の対策をすることが求められます。
ただし、命にかかわることとはいえ、常にリスクを気にするのは疲れてしまいます。猛暑対策家電がすぐれているのは、意識しすぎずとも楽にリスクを軽減してくれる点にあります。自分の生活スタイルと照らし合わせながら、ぴったりの製品を見つけてみてください。(フリーライター・小倉 笑助)
■Profile
小倉笑助
家電・IT専門メディアで10年以上の編集・記者経験を経て、現在はフリーライターとして家電レビューや経営者へのインタビューなどをメインに活動している。最近は金融やサブカルにも執筆領域を拡大中
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