しかし、見方を変えると、今年9月末まではお得に返礼品がもらえるチャンス!そこでおすすめのふるさと納税サイト・サービスを四つピックアップしました。ぜひ参考にしてください。
●おすすめのふるさと納税サイト・サービス4選
まず、簡単にふるさと納税の仕組みを説明しましょう。
ふるさと納税は、「ふるさと納税サイト」から所定の手続きに沿って地方自治体に寄付を行い、確定申告するか、「ふるさとワンストップ特例」の適用を受けることで、寄付金額に応じた返礼品がもらえるだけではなく、所得税の還付や住民税からの控除が受けられる制度です。
名称こそ「ふるさと」ですが、現在、自身が居住する市町村を除き、どこでも好きな寄付先を選べます。
各種控除を受けるための手続きは、マイナンバーカードを保有していてPCやスマートフォン(スマホ)を使った事務手続きに慣れている方なら確定申告、マイナンバーカードを持っていない人やPC・スマホを使った事務作業が苦手な方は「ふるさとワンストップ特例」を利用すると良いでしょう。
なお、ふるさと納税については、寄付したものの、確定申告をせずに「得した気分」になっているだけの人が多いという指摘もあります(「ワンストップ特例制度」利用時は確定申告は不要)。ふるさと納税は、年度ごとに寄付金控除を受けて初めて節税効果が得られる仕組みになっており、寄付と確定申告などの手続きは必ずセットだと覚えておきましょう。
JRE MALL ふるさと納税
「JRE MALL ふるさと納税」は、1年間の寄付先が5自治体以内のみ利用可能な「ふるさとワンストップ特例」の利用を想定している方におすすめのふるさと納税サイトです。
今年8月1~30日の期間には、JR東日本水戸支社がおすすめする53自治体への寄付限定で「JRE POINT が当たる!ふるさと納税キャンペーン」を開催。期間中、エントリーの上、ふるさと納税1万円につき1口として応募でき、抽選で100人に最大2000ポイントが当たります。
■DATA
サイト名:JRE MALL ふるさと納税
https://furusato.jreast.co.jp/furusato
たまるポイント(執筆時):JRE POINT
寄付後の手続き:「ふるさとワンストップ特例」「オンラインワンストップ特例申請」対応、「寄付金控除に関する証明書(XMLファイル)」発行可
楽天ふるさと納税
「楽天ふるさと納税」は、15年開始の老舗のふるさと納税サイトです。
なお、8月4日現在、楽天グループは「ふるさと納税へのポイント付与の禁止」を廃止する要望を続けています。7月11日には総務省告示の無効確認等を求めて提訴するなど、ふるさと納税市場の落ち込みとふるさと納税の恩恵を得ている全国の市町村の収支の悪化を懸念し、ふるさと納税時のポイントの一律付与禁止に反対する姿勢を示しています。
■DATA
サイト名:楽天ふるさと納税
https://event.rakuten.co.jp/furusato/
たまるポイント(執筆時):楽天ポイント
寄付後の手続き:「ふるさとワンストップ特例」対応、「寄付金控除に関する証明書(XMLファイル)」発行可
ファミマふるさと納税
ファミリーマートは今年3月25日、「ファミマふるさと納税」を開始しました。配送を待たず、店舗ですぐに受け取れる独自の仕組みが強みです。もちろんコンビニチェーンとして初めてのふるさと納税への参入です。
具体的な利用の流れは、ファミリーマートの公式アプリ「ファミペイ」から専用サイトに遷移し、自治体と返礼品を選んで寄付をすると、すぐに「ファミペイ」内に、返礼品の電子クーポンが届きます。届いた電子クーポンは「ファミペイ」で販売中の「回数券」と同様に、全国のファミリーマートの店舗で対象商品と引き換えられます。
■DATA
サービス名:ファミマふるさと納税(「ファミペイ」アプリ限定)
たまるポイント(執筆時):ファミマポイント
手続き:「ふるさとワンストップ特例」「オンラインワンストップ特例申請」対応
Amazon ふるさと納税
Amazon ふるさと納税は、24年12月にスタートしたAmazonの新サービスです。楽天ふるさと納税と同様、Amazon.co.jpの通常の買い物と同じ感覚で寄付できます。Amazonふるさと納税のみ手に入る限定返礼品も用意しており、Amazonの配送網を利用するので、一部の返礼品は最短で翌日に受け取り可能です。
デメリットとして、サービス開始当初は、確定申告時に手続きの負担を軽減する「寄付金控除に関する証明書(XMLファイル)」の発行には対応していませんでしたが、25年7月1日以降の寄付分から対応しました。
■DATA
サイト名:Amazon ふるさと納税
https://amzn.to/4ohUTdS
たまるポイント(執筆時):Amazonポイント
手続き:「ふるさとワンストップ特例」「オンラインワンストップ特例申請」対応、「寄付金控除に関する証明書(XMLファイル)」発行可
ふるさと納税をした際に必要な手続きは、以前は、自治体から届いた書類を郵送する「ふるさとワンストップ特例」か「確定申告」の二択でしたが、22年中の寄付から、ふるさと納税サイトと自治体の組み合わせによっては、マイナンバーカードを利用したワンストップ特例のオンライン申請が可能になりました。つまり「ワンストップ特例(書類郵送)」と「ワンストップ特例オンライン申請」「確定申告(e-Tax/オンライン・郵送・窓口持参)」の三つから選べます。
冒頭で触れた通り、今年10月1日以降、「ふるさと納税」時のポイント付与はなくなります。ポイントアッププログラムなどと組み合わせ、よりお得に返礼品を受け取りたいなら、ぜひ9月中にふるさと納税してください。
■Profile
FPライター・sfmi
神奈川県生まれ。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。本連載では、街・人・お金に関する情報を中心に取り上げていきます。
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