●壁に貼ってメッセージを書く「伝言板」にも
同社には、2011年の東日本大震や2024年の能登半島地震といった災害を経験した人から、「ラップが役立った」という声が寄せられたという。
また、同社は福島県いわき市に主力生産拠点「いわき事業所」を有しており、東日本大震災で被災した経験があった。社内記録によれば、当時市内全域でライフラインが寸断され、ガソリン、食料、飲料水が届かない状況が続いたことや、同社の本社から福島県と宮城県に「NEWクレラップ」を提供したという記録が残されている。
このような被災地からの声や自社の経験を受けて、「クレラップ」が食品包装用としてだけでなく、防災用としても需要があるとの考えから、今回の「防災クレラップ ミニ」発売に至った。
「防災クレラップ ミニ」は、防災バッグに入れやすいミニサイズ(22cm)、安心してたくさん使える長さ(50m)となっており、パッケージには災害時にクレラップがどのように活用できるのかを写真で掲載する。さらに、災害時伝言ダイヤルや国土交通省ハザードマップにアクセス可能なコードなども掲載している。
災害時の「防災クレラップ ミニ」活用方法としては、お皿の上に「クレラップ」を敷くことで食べた後は「クレラップ」を丸めて捨てることでお皿が汚れないため、節水に役立てられる。また、身体に巻けば体温の維持につながるため、冷え込む時期の寒さを防げる。さらに、おむつなどのニオイが気になるものを捨てる際に活用できるほか、「クレラップ」を壁に貼ってメッセージを書くことで、伝言板としても使える。
「防災クレラップ ミニ」監修は、学識経験者や防災を専門とする人たちで構成されている特定非営利活動法人である日本防災環境が担当している。
【注目の記事】
名古屋に3店舗目! 「Anker Store mozoワンダーシティ」9月5日オープン
あなたはどっち? おにぎり総選挙結果発表! 「ラップ」派か? 「ホイル」派か?
蓄光樹脂とジュラルミンを融合した「光るS字型カラビナ」
もしもの時に使えない「倉庫の奥の防災用品」問題、「観葉植物の鉢」で解決!
【2025年版】防災はここまで進化! 最新デジタルグッズで備える