「人は何歳からおじさんやおばさんになるのか?」新しい挑戦ができないと悩むあなたへ【沼田和也】

「人は何歳からおじさんやおばさんになるのか?」新しい挑戦ができないと悩むあなたへ【沼田和也】
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なぜ人を傷つけてはいけないのかがわからない少年。自傷行為がやめられない少年。いつも流し台の狭い縁に“止まっている”おじさん。50年以上入院しているおじさん。「うるさいから」と薬を投与されて眠る青年。泥のようなコーヒー。監視される中で浴びるシャワー。葛藤する看護師。向き合ってくれた主治医。「あなたはありのままでいいんですよ」と語ってきた牧師がありのまま生きられない人たちと過ごした閉鎖病棟での2ヶ月を綴った著書『牧師、閉鎖病棟に入る。』が話題の著者・沼田和也氏。沼田牧師がいる小さな教会にやってくる人たちはどんな悩みをもっているのだろう? ほぼ同い年のあるおじさんとの対話を通して感じた、年を重ねても未知なる冒険に挑戦するということとは?







 ずっと関わり続けている男性の話をしよう。その人は2年ほど前であっただろうか、初めて教会にやってきた。わたしと同い年くらいなので、おじさんである。礼拝にも時々は来るが、むしろ平日、仕事が早上がりした後に、彼はやってくる。紆余曲折を経て、今は独り身である。つらいこと、苦しいこと……ときどき教会にやってきては、彼はわたしに話してくれた。バナナやキャベツ、だしの素なんかを差し入れしてくれたこともある。 



 そんな彼が最近、若いころからずっとやりたかったことを始めた。それがあんまり嬉しいので、ほんとうは詳しく書きたくてうずうずしているのだが、プライバシーのこともあるし、我慢する。とにかく彼は、若い頃にいったん諦めたことに、かたちは違うとはいえ、もういちど挑戦し始めたのだった。いや、それはもはや「再」挑戦ではない。今よりも自由がきいた若い頃とはやり方も違うし、年齢すなわち積み重ねてきた記憶も違うという意味において、今回のことはまったく新しい、未知の冒険である。だからこそわたしは、このおじさんの取り組みを心から応援したいと思う。

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