セ・リーグの理事会が4日、都内で行われ、2027年シーズンから指名打者(DH)制を導入することを正式に決定した。
鈴木清明 セ・リーグ理事長は「新たなセ・リーグの野球に挑戦する時期が来た」とコメント。
すでに日本高野連が来年のセンバツから導入することを決め、これで高校、大学、メジャーの両リーグ、国際大会とすべてDH制 が採用されることになり、セの動向に注目が集まっていた。
セ・リーグのDH制度導入については、2016年頃から理事会で議論が始まったという。
2019年には巨人・原辰徳監督(当時)がオーナー報告で「(セ・リーグも)DH制は使うべきだろうね。DH制で相当、差をつけられている感じがあるね」と提言したこともあるが。
コロナ禍だった2020年の日本シリーズではNPBが35年ぶりに全試合でDH制を導入すると発表。
コロナ禍による過密日程で投手の負担軽減を目的にソフトバンクが申し入れ、臨時実行委員会で特例として認められたこともある。
WBCや五輪など主要国際大会ではすでに採用され、米大リーグでは1972年から施行されているア・リーグに加え、22年からはナ・リーグも正式に導入した。
日本のアマチュア球界に目を移すと、社会人は導入済みで、東京六大学連盟と関西学生連盟が来春のリーグ戦から採用を決定。これで全日本大学連盟に加盟する全27連盟でDH制が実現することになる。
文:BEST T!MES編集部