「中高年になって、“性”の衰えを感じる」、「70歳を過ぎたが、まだまだ“性”を楽しみたい」……世の男性の多くは、若い頃とは変わってきた“性”の悩みを持っていることでしょう。そんな中高年の性の悩みに、80歳を超えてなお元気な医学博士•志賀貢先生が、『男を強くする! 食事革命』より、食事で“性”が強くなる方法をアドバイスします。
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●Q1:歳とともに、「中折れ」することがあります。食事で改善するにはどうしたら良いでしょうか?

●A1:男の精力を保つには、ペニスの動脈硬化をぐことです。

 

医者が教える「中高年の絶倫勝負飯」
男の精力を保つ鍵は、動脈硬化の防止。

 男性性器の陰茎の部分は、尿道の周りにある尿道海綿体と、左右一対の陰茎海綿体が尿道の両側にあり、主として二種類の海綿体からできています。この三つの海綿体で、陰茎は勃起現象を起こしています。陰茎海綿体の周りは、白膜という強靭な膜につつまれ、勃起現象を起こすときには、この白膜の存在も一役買っていると考えられます。

 人間の陰茎のあまりの硬さゆえ変形することから骨があるのではないかと思う人もいるようですが、実際には骨どころか軟骨のかけらもありません。

 しかし、勃起したときには、あまり無理な刺激を加えることは、白膜や海綿体に損傷をきたし、骨折と同じような事故が起きることもあります。

 一対の陰茎海綿体は、自律神経によってコントロールされていて、血流を調節しています。海綿体に大量の血液が流れ込むと、海綿体は膨張し固くなって、白膜と共に陰茎静脈を強く圧迫し、血液の流出を防ぎます。その結果、血液は海綿体の中に充満し続け、勃起現象が継続することになります。

 やがて射精などの現象が起こると、陰茎静脈を圧迫していた海綿体と平滑筋の力が弱まり、血液が静脈の方へ流出して勃起がおさまるのです。

このようにして、陰茎は非常にデリケートな血液、神経、海綿体、血管などのはたらきによって、勃起を起こしたり鎮めたりしているわけです。

 この勃起に対しては、海綿体と動脈や静脈の動脈硬化が進んでくると、血液の流れもスムーズにいかなくなってくることは、想像に難くないと思います。つまり、血管の弾力性が保たれていて、血液が瞬時に海綿体の中に流れ込むようにならなければ、陰茎の様々な性的障害が起こることになります。

 つまり、ペニスの動脈硬化を防ぎ、血管を若々しく保つことが、男性の精力をいつまでも維持することになると理解しておくべきなのです。

 血管をリフレッシュして、弾力を保つEPAなどを含む魚介類は、ペニスの若さの維持に多いに役立つことは間違いありません。

 そこで、睾丸の老化を防ぐためには、生ガキを食べましょう。EPAが重要なはたらきをします。睾丸が生成する精子や、それに精液の主成分である前立腺液のはたらきを低下させないようにするために、生ガキが世界的に大きな注目を浴びてきました。

 

 

医者が教える「中高年の絶倫勝負飯」
睾丸の老化を防ぐには生ガキを。

 生ガキには、数々の栄養素が含まれていますが、中でも有名なのが、あのカキの旨みを引き出しているアミノ酸類です。また、カキにはグリコーゲンも多量に含まれているので、このアミノ酸とグリコーゲンが相まって、あの独特の味を醸し出し、さらに、ミネラルの亜鉛も豊富に含まれています。生ガキの亜鉛の含有量は、すべての食品のなかで突出して多く、100グラム当たり13.2ミリグラム、ボラの卵のカラスミには、100グラム当たり9.3ミリグラム、カラスミも含有量は多い方なのですが、それでも生ガキには及びません。

 この亜鉛は、男性の精子の生産に大きな役割を果たすこともあって、俗にセックスミネラルとも呼ばれているほどなのです。それとタウリンもたっぷりと含まれています。これら三つの特徴的な成分が含まれている生ガキは、まさに男性の精力を維持するために素晴らしい食品と言わざるを得ません。

 近頃精力になんとなく自信が無くなっている男性諸君は、ぜひ精力回復のために、この生ガキを多いに食べるよう心掛けるべきです。

新書『男を強くする! 食事革命』をもとに作成。

 

 

 

 

 

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