


私サンドラは、2016年のリオ・オリンピックでは女子ビーチバレーチームの「ユニフォーム」に注目していました。
宗教上の理由から頭髪および体を上から下まで覆うユニフォームを着ているエジプトの女子選手VSきわどいビキニを着たドイツ人女子選手。
ドイツ対エジプトの対戦を見て、それぞれがこんなにも違うユニフォームを着て同じスポーツできるんだ! という発見と感動がありました。
それと同時に再度実感したのは、文化の違い。とくに現代のドイツの文化に関しては、「セクシー至上主義」なんだな、と改めて感じたものです。
ドイツという国は、日本人男性が好きな「チラリズム」や、「着物を着た女性の『うなじ』に色っぽさを感じる」といった感覚とは無縁であります(笑)(うなじに関しては、民族衣装が違うから当たり前かもしれませんが……)。
では、ドイツではどういう女性が求められているかというと、それこそ冒頭のドイツ女子チームのビーチバレー選手のような女性ですね。こんがりと焼けた肌に堂々とした姿勢。スタイルはよく、基本はハイレグ。何も隠さないし、恥ずかしがらない。
そう、ドイツにおいては「女性が恥ずかしそうなそぶりを見せる」のは市民権を得ていないというか認められていない、というかなり厳しい世界なのです。
堂々とビキニを着て自信に満ちあふれた表情の彼女たちからは、「私の鍛え抜かれた身体を見てー!」という叫びのようなものが聞こえてくるような気がします(ただ、ドイツ国内では「女性選手全員に、身体を見せるユニフォームの着用を強制するのはよくない。自分の好きなユニフォームを女性が各自決られるようにするべきだ」という意見もあります)。
もちろん、アスリートだけではなく、ドイツでは一般の人たちもビーチで遊んだり泳ぐときはみんなビキニ! 日本ではビキニは若い子だけのもの、というイメージがありますが、ドイツでは何歳になっても堂々とビキニを着ます。
以前、私サンドラがドイツ人の友達と一緒に日本のプールに泳ぎに行った時のこと。日本の競泳用の水着(デコルテが隠れていて、上のほうまでチャックがあって、ハイレグどころか、短パンのような形で体に張り付いている)を着ていったら、その友達に思いっり軽蔑のまなざしで見られました(事前に「ニッポンの競泳用の水着を着ていくね」と言ってあったのに……)。
どうもドイツ人はビキニでないと、そして(ワンピースの場合は)ハイレグでないと、水着とは認めてくれないようです(笑)。
日本の競泳用水着を着ているだけで、そんな目で見られるのですから、フランスなどのヨーロッパで、「BURKINI(ブルキニ)」(イスラム教徒の女性が着る水着。ビキニとブルカからなる造語)を禁止する動きがあったことに関して「ああ、やっぱりね……」と思ってしまいます。
ドイツを含むヨーロッパ人は、女性の服装や水着について「セクシー至上主義」なんですよね(特にドイツ)。
ちなみに私サンドラはBURKINIに賛成です。各自、女性は自分の信念に基づいて自分の好きな格好で泳げばいいと思います!
泳ぎの際に、ヨーロッパ人の男性から見て、その姿が「色っぽいか」なんて、はっきり言ってどうでもいいです(……ミもフタもないことを書いてしまいました……)。