Q国宝の数はいくつある?
写真を拡大国宝は合計で1101 件指定されている(2017 年8 月現在)。「美術工芸品」と「建造物」の2 分野に大きく分かれ、「美術工芸品」が878 件、「建造物」が223 件。
「美術工芸品」の分野はさらに7 種類に分けられ、「絵画」160 件、「彫刻」131 件、「工芸品」253 件、「書跡・典籍」225 件、「古文書」60 件、「考古資料」46 件、「歴史資料」3 件という内訳。重要文化財(国宝含む)が合計で1 万3128 件指定されているので、国宝の割合は約8% となる。
Q国宝が多い都道府県は?

現在、一番国宝が多い都道府県は東京都で、その数は277 件(2017 年8 月現在)。東京国立博物館をはじめ、博物館や美術館が多いことがその理由だろう。また、個人所有の国宝も比較的多いこともある。
次に多いのは、京都府で232 件、奈良県で201件となっている。
一方で、国宝が一つもない都道府県は、徳島県と宮崎県の2 県。それぞれ重要文化財を所持しているので、今後それらが国宝に格上げされる可能性はある。
Q博物館、美術館以外で一番国宝を所蔵しているのは?
国宝所持数トップは、奈良県の法隆寺。

建造物には、世界最古の木造建築物で世界遺産にも登録されている『金堂』や『五重塔』、美術工芸品には『四騎獅子狩文様錦』などが含まれている。
2 位は同じく奈良県の東大寺で合計31 件、3 位も奈良県の興福寺で26 件と、トップ3 は奈良県の寺院が独占している。
監修:京都国立博物館
〈『日本の宝』より構成〉