今年4月にテレビ朝日を退社し、フリーに転身した小川彩佳アナウンサー。6月から報道番組『news23』(TBS系)のメインキャスターに就任したものの、視聴率をめぐって彼女への風当たりが強くなっている。

 小川アナが『news23』の顔になったのは6月3日のこと。2018年に『報道ステーション』(テレビ朝日系)を卒業し、4月にテレ朝を退社したばかりとあって、他局の有名番組のメインキャスター就任には驚きの声が多く上がった。ところが、注目を集めた初回の平均視聴率は4.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と振るわない結果に。「デイリー新潮」の記事によれば、放送日によっては3%台まで落ち込むこともあるという。

 また、「デイリー新潮」では6月27日放送の『news23』と同時間帯の報道番組の平均視聴率を比較。『news23』が4.0%、『news zero』(日本テレビ系)が8.5%、『報道ステーション』が11.5%だったと伝えている。さらに、日本テレビ局員の話として、「小川の起用に構えていましたが、TBS側が自滅してくれました。うちの視聴率は8~10%で、意識するのは『報道ステーション』。『23』は敵ではない」との声を掲載。TBS局員の話として「(小川アナのギャラは)1本30万円程度」「(小川アナの起用をめぐって)スタッフのぶつかり合いが起きています」と内情を伝えている。

 インターネット上でも小川アナや『news23』に対する不満の声が上がっている。「そもそも小川アナは過大評価されすぎだと思う。

そんな彼女を使えば視聴率が取れると思ったTBSの考えが甘すぎる」「もう少し自局の女子アナをうまく活用して活躍の場を与えるべき」「もう降板危機? でも低視聴率が全部小川アナの責任というわけじゃないと思う」「もともとTBSは報道が売りだったのに今は構成や視点がわかりづらい。キャスターより単純に『zero』のほうがわかりやすいから『zero』を見てる」

 小川アナをめぐっては、TBSの佐々木卓社長が7月3日の定例会見で、「まだまだ始まったばかりです。じっと見守っているところです」と言及する場面も。記者からの「数字はこれから?」という質問に「はい」と答えたことが伝えられている。

『news23』に限らず、フリーに転身したアナウンサーを起用する報道番組はほかにも見られる。たとえば、10年12月にフジテレビを退社した高島彩は17年4月から『サタデーステーション』(テレビ朝日系)のメインキャスターに就任。18年4月には放送時間が16分拡大され、今年5月18日に平均視聴率10.2%をマークしている。結果を見る限り、高島の起用は“成功”と言えるのではないだろうか。

 また、『news zero』も元NHK有働由美子アナのメインキャスター就任が大きな注目を集めた。しかし、18年10月の初回のあいさつから有働は“噛み倒し”てしまい、さらに意味不明な発言も相次いだことから酷評を浴びることに。一時は平均視聴率が5%前後を推移するなど低迷していたが、徐々に回復の道をたどっているようだ。

 7月21日に投開票を迎える参議院議員選挙では、TBSは選挙特番『Nスタ×NEWS23 選挙スペシャル』を約6時間にわたり生放送する。

小川アナは、『Nスタ』の井上貴博アナ、ホラン千秋とともに冒頭の1部でキャスターを務めることが発表されている。

 一方、日テレは『NNN参院選特別番組 zero選挙2019 ~アナタに迫る!新時代の大問題~』を生放送。メインキャスターは有働アナ、キャスターは小川アナとの破局が報じられた櫻井翔が担当する。

 危機の渦中にいる小川アナだが、元カレとの対決となる選挙特番で株を上げることはできるだろうか。

(文=編集部)

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