渡辺謙トニー賞ミュージカル部門で主演男優賞にノミネートされたミュージカル『王様と私』が、今月11日から8月4日まで“凱旋公演”中だが、公演初日前日、会場となる東京・渋谷区の東急シアターオーブで記者会見を行った。この日はくしくも、ジャニーズ事務所社長のジャニー喜多川氏が死去した翌日ということもあり、舞台のPRにとどまらず、ジャニー氏の訃報に際し紳士的にコメントした。

しかし、そんなカメラの前での紳士的な立ち振る舞いに反して、驚くべき顔も見せていたという。

 この日の会見は、渡辺と相手役の米女優ケリー・オハラとの2ショットで、正面にはずらりとカメラが並び、渡辺をマイクを持ったテレビ局のリポーター、そしてマスコミ各社の記者ら報道陣が取り囲んだ。

「渡辺は相変わらず、映画やドラマ、舞台の出演など活躍に陰りはみられないが、囲み形式での会見は2017年の不倫釈明会見以来となりました。釈明会見ではなぜか女性リポーターが多く、渡辺にメロメロの彼女たちが糾弾する空気はなく、笑いも起こるほど終始和やかな会見となりました。そして昨年5月には元妻で女優の南果歩との離婚が成立し、双方共に文書で報告して以降、渡辺が不倫や離婚についてコメントしたことはありません」(週刊誌記者)

 そんな渡辺だが、今回の会見は様子が違っていたという。

「自分より年下で普段はディレクターなど裏方の男性スタッフたちがリポーターを務めていたのですが、会見直前に渡辺が『変なこと聞いたらしゃべらないからな!』『変なこと聞いたら、絶対にしゃべらないからな!』と高圧的な口調で二度も釘を刺していました。不倫や離婚、さらには不倫相手との現在の関係については質問するなという意味だとはわかりましたが、渡辺さんほどの人が直接、僕らレベルのリポーターにそんなことを言うのは、ちょっとみっともないですよね。渡辺さんの所属事務所は大手ですし、事前に事務所側から報道陣にプライベートな質問はNGというお達しがあれば、こちらだって従いますよ。ブロードウェー関係者の前でよっぽど格好悪いところ見せたくなかったのかもしれません」(テレビ局関係者)

 また、別のテレビ局関係者は言う。

「渡辺さんご本人も『日本人の俳優が日本で英語の芝居をやるってどうかな? と腰が引けた』と今回の来日公演には躊躇したと話していましたが、ケリー・オハラとの会見中のやり取りもどこか噛み合っておらず、渡辺さんの英語力には疑問を感じました。よく指摘されることですが、渡辺さんは日本人がしゃべる完璧ではない英語だからこそ、アジア人役の需要がある。当然ご本人もそれは認識されているでしょう。

だからこそ本場ニューヨークやロンドン公演以上に、日本での上演は渡辺さんにとって大変なプレッシャーになっているようです。さらに日本では不倫騒動の記憶もまだ新しいので、囲み会見でもピリピリしてしまったのかもしれません」

“世界のワタナベ”にも怯える場面はあるようだ。

(文=編集部)

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