反社会的勢力への闇営業問題で吉本興業からマネジメント契約を解消されていた宮迫博之雨上がり決死隊)について7月26日、吉本は新たな見解を発表した。

 19日発売の週刊誌「フライデー」(講談社)で宮迫は、金塊強奪事件の主犯格とクラブで同席した上で金銭を受領したと報じられたが、宮迫は完全に否定。

22日に吉本は宮迫について契約解消の撤回を発表したが、宮迫の主張と「フライデー」報道が食い違っていることについて吉本は26日、以下の見解を発表した。

「弊社が行った『反社会的勢力主催パーティ参加の真偽確認』の際にも、宮迫氏より虚偽報告を受けていることから、弊社としてもどちらを信じていいのか、困惑しております」

「弊社としましては、宮迫氏の主張を疑うことなく信じておりますが、万一にも、一部報道が事実であれば、先日、会見の場で発表させて頂いたマネジメント契約解消の撤回についても、再度検討せざるを得ない状況です。しかし、我々としては宮迫氏の主張を信じ、同じテーブルについて頂けるよう、引き続き打診を続けていきたいと考えております」

 宮迫は涙の会見で一度は世間を味方につけることに成功したかにみえたが、吉本関係者はこう話す。

「そもそも一番初めの事務所による聞き取り調査の段階で宮迫が嘘をつかなければ、事務所も世間に対して虚偽説明をしなくてすんだ。一度は宮迫の言うことを信じて行動した結果ですよ。宮迫は『事務所を信じられない』と言いますが、事務所側としても宮迫のことは信じられない。週刊誌報道は止まらないし、今後さらに大きな衝撃的報道が出れば、本当に宮迫は終わりです。そのとき、事務所としてかばえるかはわかりません」

 今回問題となった闇営業とは、芸人が事務所を通さずに仕事を受けることだが、芸人の間では「直営業」と呼ばれており、引退した島田紳助もマスコミ各社の取材で答えているように、多くの若手芸人は直営業なしには食べていけないという現実がある。ある芸人が語る。

「宮迫さんは闇営業の相手が犯罪組織だとは知らなかったと言っていますが、宮迫さんは知っていましたよ。ギャラの金額を見れば、営業先がまっとうな組織ではないことくらいわかるでしょう。相場は知っていますから。

それに今回の闇営業を仲介していた入江(慎也/カラテカ)さんも組織の素性ことを知らなかったって言ってますけど、そんなことはあり得ない。あれだけ企業とか組織について勉強してる人が、知らないわけないでしょ。芸能界にいると浮世離れするといわれますけど、そこそこ歴が長くなってくれば、相手がヤバい企業なのか、そうじゃないのかくらいわかりますよ」

 ちなみに吉本が公表している調査結果によれば、今回問題となった闇営業で宮迫は100万円、田村亮は50万円のギャラを受け取っているが、吉本社内で宮迫を擁護する声は皆無だという。

「宮迫が初めから嘘をつかずにギャラの受領を認めていれば、こんな大ごとにはならなかった。会社としては本当にいい迷惑。会社は契約解除を見直すなんて言っていますが、今さら戻ってくるなんて、あり得ないでしょう。そもそも宮迫は不倫の常習犯で、後輩芸人への暴力も日常茶飯事。社員の間で信用はゼロですよ。とっとと辞めてほしいですね」(吉本関係者)

 宮迫の立場は厳しいようだ。
(文=編集部)

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