8月18日のドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)で、「新・漂流家族 2019夏 ~美奈子と夫と8人の子供~ 後編」が放送された。結婚と離婚を繰り返すなかで8人の子どもの母となったタレント・美奈子と、その4人目の夫で現在婚姻関係にある元プロレスラー・佐々木義人さん。
美奈子と義人さんが結婚したのは2015年。それ以前の美奈子は、11年に結婚した3人目の夫・林下清志さんとともにドキュメンタリー番組『痛快!ビッグダディ』(テレビ朝日系)で注目を集めたが、13年に離婚。義人さんと結婚して2人の子どもを出産するまでに、すでに6人の子どもの母となっていた美奈子。つまり、義人さんは初婚にして10人家族の大黒柱となったのだ。
現在はバスの運転手をしている義人さんと、そんな夫や子どもたちを支える美奈子だが、夫婦はたびたび「育児方針」をめぐって言い合いをしている。2人が特に頭を悩ませていたのは、高校を中退してしまった19歳の長男・星音(しおん)くんと17歳の長女・乃愛琉(のえる)ちゃんのこと。しかし今回、高校中退後にアルバイトから契約社員となってがんばっている乃愛琉ちゃんに対し、義人さんが「すごい」と声をかける一幕もあった。
一方、家出後に実家で引きこもっていた星音くんもアルバイトを開始し、スタッフにも「楽しい」と話すなど、変化が見られつつあった。ところが、寝坊がきっかけで無断欠勤を続け、バイトを辞めると言い出した星音くんに、義人さんの怒りが爆発。義人さんとしては、星音くんが心配で怒鳴るように説教をしてしまうようだったが、ここで星音くんは「みんな一緒だったし……。言葉だけだったし……。
続ける星音くんの「普通のお父さん(実の父)にだったら言われてもしょうがないと思うよ」という言葉に義人さんは絶句する。これは視聴者としてもかなり切ないシーンではあったが、星音くんが義人さんの前で本音を見せたという意味では、かなり大事な瞬間でもあった。
しかし、そんな2人の様子を見ていた美奈子は、星音くんに対して「おまえら(子どもたち)のことを考えてずっとやってきたから、謝る気はない。直すつもりもない。おまえらのことばかり考えてるし……」と告げ、泣いていた。この発言に、インターネット上では、
「やっぱり美奈子が“ガン”だわ。ここで『そう思わせたのはお母さんだよね。ごめんね』って言えていたら、どんなに星音くんが救われたか」
「母親が子どものことを考えるのは当たり前。でも結局、美奈子は自分の生き方で子どもを振り回してきたわけだし、そこは謝るべきでは?」
「美奈子が生き方を見直さないんじゃ、子どもも変われないよなぁ。星音くんが気の毒すぎる」
「美奈子は泣くなよ。マジで自分勝手だな」
「毒親」
といった声が飛び交った。
一方、星音くんに対しては、
「同じように育っても、子どもによって感じ方は違うしね」
「星音くんが弱いとか、乃愛琉ちゃんが強いとか、そんな単純なことじゃない」
「自分もこの子らのような環境で生きてきたし、星音くんの気持ちが痛いほどわかる……。乃愛琉ちゃんだって頑張っていてすごいけど、やっぱり心配だよ……」
など、心の痛みを思いやる声が多数見られた。
そんな今回の密着のラストは、家族が一つになるために出かけた“キャンプ旅行”の様子だったのだが、ネット上には
「なんだこの茶番は?」
「こんなの美奈子と義人の自己満足でしかない」
「結局、星音くんや乃愛琉ちゃんも参加してたけど、番組のことを考えて断れなかったのかも。マジで可哀想」
「普通の19歳や17歳でも、家族とキャンプなんか行きたくないよ!」
といった意見が寄せられていた。
外野から“家族のあり方”に関してあれこれ言われるのは余計なお世話だろうが、美奈子のスタンスは、多くの視聴者から共感を得たとはいえないようだ。
(文=編集部)