テレビで観ない日はないほどの、あの売れっ子タレントが、窮地に陥っているようだ――。

 7月に投開票された参院選比例区で初議席を獲得し、大きな話題を呼んだ「NHKから国民を守る党」(以下、N国党)に対するマツコ・デラックスの発言が、一大騒動に発展している。

7月29日放送の『5時に夢中!』(TOKYO MX)内でマツコが、「今のままじゃ、ただ気持ち悪い人たち」「ふざけて(票を)入れている人も相当数いる」と発言。これに激怒したN国党代表の立花孝志議員が、YouTube上で「投票した人を侮辱するのは許せない」と“宣戦布告”。8月12日には、『5時に夢中!』の生放送を収録中のTOKYO MXスタジオ前に押しかけ、約1時間にもおよびマツコを批判する演説を行った。立花代表はその翌週、翌々週と3週にわたって同様の行為を繰り返している。

「立花氏をスタジオに招き入れてマツコとケンカでもさせれば、番組的にも面白くなるんじゃないかという声もありますが、マツコがかなり動揺しており、とてもそんなことはできないというのが実状のようです。マツコは毒舌キャラが持ち味ですが、自分が他人から責められると極度に落ち込んでしまう。プライベートでも基本的には自宅の高層マンションに引きこもっているタイプで、今回、立花氏から目に見える場所で“ギャーギャー”と責められ、パニックのような状況に陥っているようです」

SMAPへの発言問題

 このほかにもマツコには今、頭を悩ませる問題が浮上しているようだ。

 1日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が、『5時に夢中!』で稲垣吾郎がレギュラー出演する話が持ち上がった際、同番組に長年レギュラー出演しているマツコの所属事務所が「稲垣を出すならマツコは降板する」と番組サイドへ伝えたと報道。さらにマツコは「文春」の取材に対し、元SMAPで2017年にジャニーズ事務所を退所した稲垣、香取慎吾草なぎ剛の「新しい地図」について、「SMAPだから(テレビに)使われていたわけで、SMAPじゃなくなった3人に魅力を感じますか」「旬かどうかわかるでしょう。あの3人は木村拓哉中居正広とはマンパワーが違うのよ」と発言。これを受け、インターネット上ではマツコへの批判が巻き起こる事態に発展していたのだ。

「マツコがここまでブレイクした要因は、ひとえにマツコの頭の良さにあります。

毒舌にもかかわらず人を傷つけず、テレビ的に言ってはいけないラインを押さえ、その一方で要所要所でうまく“締める”テクニックは天才的です。さらに、芸能界の潮目というか、世間がどういう流れになっているのかを読み取り、巧妙に立ち振る舞うことで、気が付けば10年近く売れ続けることができています。

 しかし、ここへきて『文春』での発言がきっかけで世間から批判を浴びる事態となり、本人はかなり参っている様子みたいです。所属事務所関係者や親しいスタッフなどに『引退したい』『休みたい』などとこぼし、周囲から『情緒不安定っぽい』などと心配されているようです。元SMAPへの発言や立花氏の件など悪いことが一気に重なり、売りの“毒舌”を今後は抑えなくてはならなくなるのではないかと悩み、“憔悴気味”だという声も聞こえてきます」(テレビ局関係者)

 ちなみに一部報道では、マツコのギャラが番組1本500万円に高騰していると伝えられており、さらに世間から反感を買いかねないが――。

「番組の放送時間帯やマツコの立ち位置にもよりますが、番組1本で100万円前後。あのクラスにしてはリーズナブルといえます。通常、1時間モノのバラエティ1本の制作費は1000万円くらいなので、さすがにマツコ一人で500万円というのは考えにくいですが、そうした話が出るほど、今の芸能界におけるマツコの地位が高いということでしょう」(別のテレビ局関係者)

 一コラムニストから自身の腕一本で今の地位まで上り詰めたマツコだけに、逆風を必ずや跳ねのけてくれるに違いない。

(文=編集部)

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