TBSが秋の番組改編で新情報番組『グッとラック!』を9月30日からスタートさせ、落語家の立川志らくと同局アナウンサーの国山ハセンがMCを務めることが発表された。ネット上では、早くも人選をめぐって反発の声が上がっているようだ。

『グッとラック!』は現在『ビビット』が放送されている朝8時からの時間帯に放送され、志らくはTBSの“朝の顔”を務めることになる。TBSのウェブサイト内のコーナー「TBSホット情報」では、志らくのMC起用を発表するとともに、「『家庭的なネタ』から『社会派ネタ』まで歯に衣着せぬコメントで世相を斬り、毎日のネットニュースをざわつかせる!」と紹介している。

 また、志らくは「昨今、世の中の出来事に対して色々なことを考えさせられます。私のポリシーとして嘘をつきたくないので、今回始まる番組でも思ったことをそのまま視聴者のみなさまに伝えていきたいです」とコメント。正木敦プロデューサーも“最大のアピールポイント”に志らくの「歯に衣着せぬコメント」を挙げ、「テレビ番組にあまり出演されない『忖度ない』コメンテーター陣と、2時間半しゃべり倒していただきます」と期待を語っている。

 志らくはTBSの昼の帯番組『ひるおび!』にコメンテーターとして出演しており、それに加えて、秋からは朝のMCという役割も担うことになる。

 確かに、志らくの“歯に衣着せぬコメント”はこれまでもたびたび話題になっており、賛否両論を呼ぶものも少なくない。たとえば、今年5月放送の『ひるおび!』では、川崎市登戸で発生した通り魔殺傷事件について言及。容疑者が現場で自殺した点を踏まえて「死にたいなら1人で死んでくれ」などと発言し、「自殺を推奨しているように聞こえる」「どんな事情があっても、死を選ぶことを肯定すべきではない」といった批判が巻き起こった、その後、志らくはツイッターで「でも日本中の幼い子供を持っている、愛している親のほとんどは、死にたいならひとりで死ぬべきとおもっています。その気持ちをその怒りをぶつける事が悪い事なのか」と改めて持論を展開した。

 話題を呼んだのはテレビ番組での言動だけではない。昨年12月には志らくが審査員を務める『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)に関連して、妻・酒井莉加のインスタグラムに“志らくに審査員の資格があるのか”と批判を書き込まれたこともある。

現状を報告した酒井のツイートを引用しつつ、志らくは「そういう奴は許さない。人間もどき。心がない。天罰が下る」と語気を荒らげて話題となった。

 そんな志らくが情報番組のMCに起用されることに、ネット上では「視聴者の多くは嫌ってると思います。落語だけやっててほしい」「朝から見る気しない。『ビビット』より低視聴率ですぐ打ち切りになりそう」「いつも自分に酔ってる感がすごくて苦手」「坂上忍と同じで、好感度は低いが炎上するので話題性はあるというタイプ。結局、TBSは安易な炎上商法なの?」といった厳しい声が相次いでいる。

 一方で、上がっているのが「激務に耐えられるか心配」「体調には気をつけてほしい」といった健康不安をめぐる声だ。志らくは8月26日に出演した『名医のTHE太鼓判!』(TBS系)で、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されるバセドウ病を10年前から患い、今も薬を服用していることを明かしており、「毎日薬飲んでます」「だから働いている場合じゃないんです」などと語っている。さらに、「実は私、無呼吸(症候群)なんです」と告白し、就寝時には専用の治療器具を装着していることも明らかにした。

 志らくは新たな爪痕を残すことになるのか。

番組スタート時には改めて注目を集めそうだ。

(文=編集部)

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