9月3日に関ジャニ∞を脱退し、ジャニーズ事務所までも退所することが明らかとなった錦戸亮(34)。3月6日発売の「週刊文春」(文藝春秋)で「錦戸亮、関ジャニ∞脱退」と第一報が世に出て約半年、その間も本人は月9主演ドラマ『トレース~科捜研の男~』(フジテレビ系)を飄々とこなし、関ジャニ∞デビュー15周年を記念する全国ツアーにも参加していたのだが、突如として「脱退&退所」が正式発表されたのだ。

ジャニーズに詳しい芸能関係者は次のように語る。

「文春の記事が出たあと、ジャニーズは誤報だと説明。錦戸本人もドラマやライブに精力的に活動していたわけですから、ファンもほっと胸をなでおろしていたところに、まさかの脱退発表。関ジャニファンは相当意気消沈しているそうです。

9月4日に東京ドームで行われたジャニーさんのお別れ会にも、錦戸は不参加。マッチを筆頭にジャニーズタレントが勢ぞろいしていたため、マスコミも錦戸の不在を全然気づかなかったようですね。そして翌5日には、お別れ会前日の3日時点での関ジャニ脱退と、9月いっぱいでのジャニーズ事務所退所を正式発表。ジャニーさんのお別れ会で一致団結がアピールされたまさに翌日の発表だっただけに、『なんでこのタイミングなんだよ』と他のグループのファンからは総スカンをくらう結果になりました」

年会費4500円に約5万人が入会

 錦戸は、早ければ10月にもタレント活動を再開する見通し。俳優としてなのか、ソロアーティストとしてなのか、彼の次なる一手が気になるところだが……。ある週刊誌記者は次のように語る。

「先に関ジャニを抜け、ジャニーズ事務所も退所した元メンバー・渋谷すばるは今年4月にファンクラブを開設。年会費4500円ですが約5万人が入会しているため、それだけで2億円以上の年間売り上げになるといいます。

錦戸の人気は渋谷を上回るでしょうから、ファンクラブを開設して安定収入を得て、得意な英語を駆使して海外を中心に役者と歌手の二刀流でいくのではないかといわれてますね。

 また、錦戸が以前から仲のよい元KAT-TUNの赤西仁は海外でアーティストとして成功し、豪邸まで建てている。日本にいる限りあらゆる方面からジャニーズ事務所への忖度が働いてしまい思い通りの芸能活動ができないので、海外にしか道は残されてないでしょうね。元SMAPで『新しい地図』に所属する3人が地上波からは弾き飛ばされ、いまだネットをメインにしてしか活動できないことを見れば、いたしかたないでしょう。

 とはいえ、そんな草なぎ剛さんが先日、都内某所に20億円の豪邸を建設中とのニュースが出ました。地上波テレビを中心にした“ザ・芸能界”からは干されているとはいえ、それでもやはり儲かっているんでしょう。ジャニーズ退所組からの成功例がここまで増えると、錦戸に続いて辞めたがる者がさらに出てきてもまったく不思議ではありません。ジャニーさん亡き今、その流れを止められる人間もいないのではないでしょうか」

11月からの、超過密スケジュールの全国ツアー

 5人体制となった新生・関ジャニ∞は、11月から47都道府県を回るツアーを敢行する。しかし、発表された日程を見ると、「こんなハードスケジュールで大丈夫なのか?」と不安がるファンたちの声が。

「急きょ会場を探したためか、36日間で47都道府県にまたがる47会場を回ることになったのですが、一日に昼夜2回公演を行う日が11日もあり、1日で和歌山と兵庫でライブを行う日も。メンバー5人で計13本のレギュラー番組も休むわけにはいかないですから、このような超過密なスケジュールになってしまったようです。ヘリ移動も辞さない覚悟で全国を回るらしいのですが、そこで心配されているのが、錦戸が抜けた後にメインのボーカルになるといわれている安田章大の体調。

2017年に髄膜腫を発症して手術を受け、完治はしているものの、ここまでハードなスケジュールに加え、ボーカルという最も体力が必要とされるポジションになるわけですから、本当に最後まで完走できるのかどうか……。36日間といっても連続して回るわけではなく、来年の4月までにかけて飛び飛びで全国を回るため、メンバーの気持ちをどう持続させていくのかという心配もありますよね。

 今年の7月から9月にかけて行われた、『十五祭』という5大ドームツアーも大好評で、本来なら2019年はいい節目となるはずだった関ジャニでしたが、まさかの『錦戸脱退』で窮地に立たされ、ヤケクソ気味に全国ツアーを組んだため、どんな結末を迎えるのかは本人らにも予測できてないでしょう。いい意味で“どさ回り”感のある今回の全国ツアーで、新生・関ジャニの絆が深まればいいのですが……」(前出の週刊誌記者)

 全国ツアーの果てに5人の結束が固まるのか、それとも新たな火種が見つかるのか。どちらにせよ、2020年は関ジャニにとって試練の年になることは間違いなさそうだ。

(文=藤原三星)

藤原三星(ふじわら・さんせい)
ドラマ評論家・コメンテーター・脚本家・コピーライターなど、エンタメ業界に潜伏すること15年。独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を中心に量産中。<twitter:@samsungfujiwara>

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