合計1億3800万円の所得隠しと申告漏れの発覚により、活動自粛中のお笑いコンビ・チュートリアルの徳井義実。テレビ各局は、収録済みの番組で徳井が画面に映り込まないよう再編集するなどの対応に追われている。
徳井の個人会社「株式会社チューリップ」は、2012年までの3年分、2015年までの3年分を申告せず、それぞれ税務署から指摘を受け3年分まとめて申告をしていたほか、2018年までの3年分も申告せず東京国税庁から税務調査を受けていたという。さらに、2015年までの3年間の税務申告で経費として計上していた旅費・衣服代などの一部、計2000万円が否認されたほか、2009年の法人設立時から現在に至るまで社会保険の加入手続きをしていなかったという。
23日深夜に大阪で開かれた会見で徳井は、申告漏れの原因について「想像を絶するだらしなさ」と釈明したが、芸能事務所関係者はいう。
「芸能事務所に国税庁の税務調査が入ることは珍しくありません。2001年には、当時は安室奈美恵や観月ありさ、SPEED、DA PUMPなどが所属していた大手芸能事務所の社長が脱税で逮捕されるという事件がありました。あの時は近しい関係の芸能事務所にも芋づる式に調査が入り、多くの事務所が経費などの所得隠しで指摘を受けました。
徳井の個人会社には、徳井以外に他の責任者は誰もいないようなので、経理がずさんになってしまったのも無理ないでしょう。逮捕されなかっただけでもラッキーだと思いますよ」
23日の会見を受けて、徳井には悪意はなかったと同情する声も多いが、当日の会見の模様についてテレビ局関係者は明かす。
「修正申告は済ませたということだったので、『いくら支払ったのか?』『(追徴課税を)1億5000万円ほどを支払ったのですか?』という質問が出ました。徳井は『はい』と答え、リポーター陣が『えっ? 一括で?』と驚いて質問を続けると、『ええ、それなりに長くお仕事させてもらっていますから』とケロッとして答えていました。しかし、会見直後に吉本興業の関係者から報道陣に、昨年12月に支払った追徴課税は約3700万円だと説明されました。
こうしたやりとりからも、徳井が自身の支払うべき税金や資産状況をまったく把握しておらず、お金の価値観に関してはぶっ飛んだ人なんだという印象を受けました。
こうした徳井の金銭感覚について、吉本関係者が明かす。
「徳井は京都市左京区出身で、会社を経営する厳格な父と、母、今では結婚して子どももいる妹を持つ4人家族で育ち、子どもの頃から経済的に恵まれていたお坊ちゃんです。また、以前から徳井の父親が有力者だという噂もあり、そうした環境で育った影響もあり『徳井も“なんとかなる”という意識だったのではないか』という声もありますが、あくまで噂の領域で事実は定かではありません。徳井に悪意があったとは思いませんが、世間知らずというか、ズボラすぎる性格がアダとなってこれまで築いたキャリアがパーになるなんて、吉本の人間は驚きを通り越して呆れていますよ。本当にもったいない」
徳井の今後の芸人人生は、どうなってしまうのだろうか。
(文=編集部)