“タピオカ騒動”を巻き起こしたタレント・木下優樹菜が活動自粛を発表した。一連の騒動の責任を取るかたちでの決断となったが、発表のタイミングをめぐって新たな批判を招いてしまったようだ。
実姉が勤務していたタピオカ店のオーナーに木下が恫喝まがいのメッセージを送ったことが発端のタピオカ騒動。「出方次第でこっちも事務所総出でやりますね」「週刊誌に姉がこういうめにあったって言えるからさ」などの過激な文言が猛批判を浴び、10月9日更新のインスタグラムで木下が謝罪する事態へと発展した。
木下の所属事務所は11月18日、公式サイトで「木下優樹菜の所属プロダクションとしての社会的責任を真摯に受け止め、木下優樹菜本人とも協議を重ねた結果、当面の間、木下優樹菜の芸能活動を自粛することといたしました」と発表した。続けて、「この時期に自粛を決定いたしました経緯については、本人含め、仕事関係の方々と様々な協議を重ねた結果、このタイミングに至った所存です」と明かしている。
報告とあわせて木下の謝罪コメントが掲載されており、「私の軽率な発言により相手の方、関係者の方々、ファンの皆様にご迷惑をおかけして誠に申し訳ございませんでした」「自らの言動を深く反省し、当面の間、芸能活動を自粛させていただくことといたしました」と報告している。
しかし、騒動に関して会見を開くかは一切言及されていない。そのため、ネット上には「強気キャラが売りなのに謝罪会見もできないなんて、偽物のキャラクターですね」「本気で反省してるのか怪しい。うっかりボロを出すのが怖くて会見できないんじゃない?」「最後まで汚いね」「誠意ゼロ」「タピオカ店のオーナーに送った恫喝メールと謝罪文で言葉遣いが違いすぎて信用できない」といった声があふれている。
芸能界からも、疑問の声が噴出している。お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーは19日放送の情報番組『とくダネ!』(フジテレビ系)で木下の休業について触れ、「1対1でDM送るときにああいう言葉遣いなのに、公の文章になるとああいう言葉遣いになると、それは信じてもらえないですよね」「響きはしない」「カタギの言葉じゃない気がします。怖いですよね」と指摘。ネット上には「忖度なしで本質を突いた発言」「視聴者目線で言ってもらってスッキリした」と称賛の声が相次いでいる。
騒動勃発から1カ月以上たってからの活動自粛発表については、収録済みの出演番組があることなども考慮した結果だと報じられている。しかし、木下が活動自粛を発表した2日前の16日には違法薬物所持の疑いで女優・沢尻エリカ容疑者が逮捕され、以降は沢尻関連の話題でもちきり。そんなタイミングでの発表に、「沢尻ショックを隠れ蓑にして幕引きしようという魂胆が見え見え」「発表するなら今だ! って感じだったのかな。沢尻の逮捕を喜んでそうで怖い」「世間の注目が沢尻に集まっている間にひっそり休業を発表するユッキーナ」と勘ぐる声も相次いでいる。
今回の木下のように、大きな騒動の最中になんらかの発表をするタレントは多い。“ゲス不倫”が話題になったタレント・ベッキーもその1人で、活動休止期間を経た彼女は2016年7月に『FULL CHORUS ~音楽は、フルコーラス~』(BSスカパー!)でレギュラー番組に復帰した。インスタグラムでも「お仕事リスタートです。インスタも再開します」と綴っていたが、直前の6月には俳優・高知東生が覚せい剤取締法および大麻取締法違反の疑いで逮捕されて芸能界に衝撃を与えたばかりだった。
また、一部週刊誌に不倫を報じられ、今年3月更新のブログで事実関係を認めた後藤真希の騒動も記憶に新しいところ。不倫問題でバッシングを浴びた彼女は7月1日に騒動後初のSNS投稿を行ったが、当時は吉本興業所属芸人の闇営業問題が大きく取り沙汰されている真っ最中だった。
今後、タピオカ騒動について木下の謝罪会見は開かれるのか。これ以上、ファンの思いを踏みにじるようなことはしてほしくない。
(文=編集部)